どうしたら、これを受け入れることが出来ますか?

ある方が言いました。
「病気を受け入れたいと思っているんですけれど、、、
なかなか受け入れることが出来なくて、、、」


それに対して私は、思わずこんなことを言っていました。
「受け入れる事は出来ないです。それは、思考のレベルで考えているだけです。」
「受け入れたという人は、たぶん絶望したから、受け入れられたんだと思います。」
そう・・・
受け入れるということは、理性では難しいように思います。
理屈でわかっていたって、出来ることではないのです。
例えば癌と告知され、様々な治療法をやってやってやりつくして・・・
効果が出ず、もう自分にやれることなんかないんだ!と
絶望の淵に立たされた時、
誰も何も自分を助けてくれる人はいない、とわかった時、
ふっと力が抜け、受け入れる人がいます。
そういう時が、病を受け入れるチャンスなのです。
まだ何かに希望がある時、
治療法のあの手この手をまだたくさん持っている時、
病を真に受け入れることは難しいかもしれません。
この手の中に、もう何もないんだ、0(ゼロ)なんだ、とわかった時
受け入れるしかなくなって、初めて受け入れることが出来るような気がします。
では、どっちつかずの苦しみのまま、絶望するまで待つしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
自分自身と対話するのです。
外側を見ていたら、外側を探していたら、いつまで経っても苦しいままです。
受け入れたい心と受け入れられない心のにらみ合い、硬直状態です。
これが苦しいのです。
癌だから苦しいのではありません。
癌にまつわる自分の思考が、癌以上に苦しめているのです。
この顕在意識と潜在意識の不一致、この距離を縮めるしかありません。
それには、思考や理性では難しいのです。
顕在意識と潜在意識をつなげることです。
なぜ、受け入れられないのか、、、その理由は意外なところにあるかもしれません。
子供時代にあるかもしれないのです。
理性での理解ではなく、感情が解放され、体感します。納得します。
相反する2つの思考の板挟み・・・これには催眠療法が最適だと思っています。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。