癌や病気と対話する催眠療法「光に言葉はない」

からだ潜在意識を整えて、楽に自然に生きる!福井てるこです。

 

先日、関西からいらっしゃった方がいました。癌の再発ということで、癌や病気と対話する催眠療法を受けるためです。すでに抗がん剤や民間療法など出来ることはたくさんやってきたということです。発症から9年程経っているので、癌からの恩恵も感じられていらっしゃいました。病気になる前は必要もないのに他人を喜ばせる癖があったりしたのが、自分に嘘をつかなくなったとおっしゃっていました。昔からむなしさがあり、早く死にたい気持ちがあったそうですが、今は生きたい気持ちが出てきているとのことでした。お話を伺い、お母様との関係が鍵と思い、まずマトリックス・リインプリンティングを行いました。しかし、エコー(エネルギー意識ホログラム、イメージ内の自分、インナーチャイルド)は固まってしまい、何も出来ません。それほどまでにこの方の幼い自分は硬直していたのです。

 

 

<ご了解を得て掲載させていただいています>

催眠療法が始まりました。最初は一面のひまわり畑が出てきました。ひまわりに顔を近づけると種の匂いがしました。ゴソゴソと音がするので何かなぁと思ったら、イノシシの赤ちゃんが二匹いました。その子らは私(クライアント)にも興味があるようでした。その子らはお母さんを待っているようでした。「お母さんに早く来てほしい!」とはしゃいで走り回って迷子になっているようでした。私はしばらくひまわり畑の中でくつろぎました。

それから、癌の中に入っていって話をするか、それとも癌を作り出したエネルギーを呼び出して話をするか、福井さんから聞かれました。病気を作り出した存在に興味があり、それを呼びました。すると真っ黒な小柄な女の人くらいの大きさの性別不明なものが現れました。つるつるとしていて、まるでアニメに出てくる悪魔のようでしたが、邪悪な存在ではないと感じました。

名前を聞くと「サム」と入ってきました。

私はサムに「治りますか?」とストレートに尋ねました。サムは苦笑いしているようでした。もう一度尋ねるとこう言いました。「君が作ったんだから、君の思いのままさ。」

何のためにサムがいるのか聞いてみました。するとサムは「君の思いを実現するためにいるんだよ。」と言いました。どうやらサムは私の願いの達成装置のようでした。さらにサムは続けました。「死にたいんだろ?」そんなことはないと思いましたが、サムは「本当に治るか治らないのか知りたいの?」と言いました。「治るか治らないかわからないから生きてんじゃないの?」と。

さらにサムは勝手に続けます。「本当に治りたい?」「本当に治りたいなら教えるわ。」

「治りたくないから、治らないだけ!」

私は困りました。「痛い、苦しいのは嫌。」私はサムに尋ねました。「治るのが恐いんだけど、どうしたらいい?」私は気づいてしまったのです。死にたくはないけれど、治ることも恐れていることに!

サムのエネルギーが変わりました。(それは手に負えない質問だ)と言っているようです。(大元を呼んでくれ!)そう言っているように聞こえました。

大元とはいったいなんだろう。サムはただ私の思いを実現させるだけのようです。どうしたらいいのだろう?と思う間もなく、福井さんが「では、大元を呼びますか?」と言ってくれ呼びました。そこに現れたのは・・・人ではなく、光でした。圧倒的な光でした。1mもない距離に朝日があるような眩しくてたまらないほどの光でした。

何を聞いても答えは返ってきません。光に言葉はないようです。しかし、わかるのです。何と言っているかわかる気がするのです。私は「生きてみたい。」「本当に生きてみたい。」と伝えました。すると、光からこう入ってきました。

「大丈夫だ。」

「治っても治らなくても生きられる。」

「扉が開いた。」

本当に言葉のない世界です。福井さんに説明しようと考え始めると光がシューッと細くなってしまうのです。考えるのをやめるとまた太く輝き出すのです。どちらかなのです。そして、私はこの光とずっと昔から一緒にいたような気がしてきました。すると、さきほどの癌を作り出したエネルギー、サムが光に溶けて細く薄くなっていきました。

私はただ光を浴びていればいい。

言葉にはできないけれど、あえて言葉にするならばそういうことになります。質問を寄せ付けないくらい強い光。その光が言葉は無力だと無言で教えてくれるのです。事実、私が言葉を使うと光が弱まるのです。ただただ、光を浴びるだけ、なのです。

最後にまたひまわり畑に戻りました。イノシシの赤ちゃんは無事に母親と出会うことが出来、仲良く住処へ戻っていったようです。(催眠療法の体験談はここまで)

 

・・・このクライアント様の癌と対話する催眠療法はこのような内容でした。終わったあと「治る治らないにこだわらなくなったようだ。」「何も考えられない。考えれない。」とおっしゃっていたのが印象的でした。この先も、何も考えずに「光を浴びる」ことに専念していただければと思います。小手先のテクニックなど通用しない、圧倒的な存在の根源である大元の実在を垣間見た素晴らしいセッションでした。催眠療法は私はいつも何もしないのですが(出来ないと言ったほうが正しい)、これほどまでに言葉のいらない世界を知ったのは初めてでした。これも日頃から、いい悪い(正しい間違い、損得、上下、治る治らない)の二極のジャッジメントに気づいたら捨てるというニュートラルな姿勢でいたことが役立ったようです。これは目覚めのエクササイズのおかげですね。これからもクリーニングをし、先入観を持たずクリアなセッションを心がけていこうと思いました。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。