ずっと愛が恐かった

深~い変容のお手伝い!
潜在意識とからだ大好き福井てるこです

 

最近本当に清々しいです~。春のせいか、だるかったり眠かったりすることはあるのですが、心はピーカンです。本当に世の中がキレイに見えているんです。これまでに何度か一瞥を繰り返し世界との一体感を垣間見てきましたが、最近はほんわかした感じです。これは様々な出会いや出来事があってのことなのですが、その中でも大きなものは二つです。一つはまだまだ誤解を受けそうなので実際にお会いした方にしかお話していませんし、勧めることもほぼありません(その時期が来ている人にしかお勧めできないものだからです)。

もう一つは、ブログに何回も登場している星海ケンさんのワークショップです。なぁんだというなかれ!「意識領域の探索」と銘打ったこのワークショップは、ヘミシンクによらず誘導瞑想で死後の世界や過去世や少し先の未来に行くのです。レトリーバルをしたり、カードゲームをしたりダンスをしたり、ゆるゆるな感じです。かなりスピリチュアルっぽい感じもします(笑)。でもね、実際は違うんです。(肉体より魂のほうが上で・・・)みたいなスピ概念の話を集めて頭デッカチになっていくんじゃないんです。思考は使いません。実際に体験し、それにより内側から変化していくのです。なんてことのない日常の些細な一コマが貴重で愛しいものに変わっていくのです。

 

 

私がケンさんのワークショップに初めて参加したのは2017年の8月でした。以前からケンさんの著書「人は死んだらどこに行くのか」を読んでいて、一度お会いしたいなぁと思っていたのです。でも、ケンさんは普通のサラリーマンだから一生会えることはないだろうなと思っていました。それがひょんなことから、(星海ケンさんという人が初めて一般にワークショップを公開するので良かったら参加してください)とある方から誘われたのです!

初めてのワークショップの1日目、ある曲をかけてみんなで踊った時です。なんだか懐かしさと切なさで胸がいっぱいになりました。長い間離れていた故郷に戻ってきたような・・・切なさが溢れてきたのです。私はどうしたらいいかわからなくなりました。その瞬間から、私のハートが開き始めたのです・・・

それから6回ほど参加していますが(笑)、着実に変化してきていると思います。以前の私は、愛という言葉が大っ嫌いでした。両親との愛情関係をうまく結べていなかったからでしょうか、自分には価値がないと自己卑下が強く、自分も他人も信じることが出来なかったのです。(愛なんてものはこの世に存在しないか、もしあったとしてもそれは運のいい人にしか与えられないものなんだよ、ふん!)そんな感じでイジケ虫でした。そんな私の人生がうまくいくわけはないですよね~(笑)。それが今はこういうことを書いているのだから、人生ってわからないものですね。

私の人生は辛過ぎたので、固い殻の中にずっと閉じこもってきました。自分を守る鎧を何重にもしていたので、愛を感じることが出来なかったのです。だから・・・愛を感じることは実は最初は恐怖でした。普通の人はすんなり感じて、きっと心地良さに酔いしれるかもしれません。しかし、私は愛の味を知らなかった、いや忘れすぎていたのです。愛は怖い、本当に怖かったのです。

私はある時、夢の中で大いなる存在に出会いました。その大いなる存在が私に尋ねました。「自分を捨てれるか?」私は調子よく「はいはい、捨てます捨てます!」と答えました。すると、大いなる存在は私を溶かし始めました。映画「ターミネーター2」のラストの溶鉱炉のシーンみたいにです。私のからだの半分はドロドロに溶け、なくなっています。そしてまだ半分はありました。ううううう・・・なくなるー!私がなくなってしまう!痛みはないのですが、自分のからだが消えゆく不思議な気持ち悪さが印象的な夢でした。

なんでそんな夢を思いだしたかというと、私にとって愛とは個人がなくなることだからなんです。男女や親子の愛情のレベルではなく(それももちろん愛ですが)、私にとっての愛とは全体の中に個が溶けていく感じなのです。だから今まで大事に育て上げてきたという個が消えてしまう、残念極まりない、この上なく恐ろしい体験なのです。これも私の自我(エゴ)が強いからでしょう。全体に没入していくことに強い抵抗があったのです。だからずっと、愛を感知しないように生きてきたのかもしれません。

そうそう、2012年の夏のある日にもこんな体験をしました。真昼間の荻窪の住宅街を歩いていました。(なんて気持ちいいんだろう。幸せを超えて至福って感じだな~。そうだ、これは至福だ!)そう思った瞬間、自分の肉体が消え始めたのです。足元から透明になっていくのです。(あ~~~~、消えちゃう、まずい!)私はパニックになり、必死で息を止めました。すると透明になるのは阻止されました(笑)その時、こんな言葉が浮かびました。「人間は悩みや問題を持っていることで、その重さでこの地球に肉体を縛り付けておくことが出来る。問題があることで肉体を構築出来ている。それが完全になくなったら、この地球にいることは出来なくなる。完全に至福になると消えてしまう。」と。なんとその翌日に夫の悪性脳腫瘍が発覚したのです。だからよく覚えているのです。

「愛とは概念ではなく体感」とケンさんはおっしゃっていたような気がします。また、無条件の愛とは「愛する対象を必要としない、感情を伴うストーリー性のない」ものだとも。私的には個人が消えてなくなる感覚です。いや・・・個人がいるということがそもそも幻想なのかもしれません。あまりにも幻想のほうが長かったのでリアルに感じて、個人という夢に執着し過ぎていただけかもしれません。それもそろそろ手放す時期なのかも・・・明け渡せ、自己を明け渡せと宇宙から言われているような気がします。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。