天国に住むか?地獄に住むか?

東京・杉並の鍼灸院、てるこの部屋です。

ちょうど2年前、美座療法という不思議な施術を学びました。この療法が施術業界の最終形だと仰っている方もいるそうです。それくらいすごいんです。何がすごいかって、施術者は何もしないんです、究極でしょ(笑)完全に高次に任せ委ねるのです。と言っても、それはもちろん簡単ではないんです!特に長年勉強に勉強を重ねてきた方ほど(何もしないということ)が途方もなく難しいのです。

かくいうこの私も悪戦苦闘の連続でした。それまでエネルギーヒーリングを教えていたので、様々な知識がパンパンに詰まっていました。どうしても以前のやり方・考え方がミックスしてしまうのです(たぶん何も知らない素人さんのほうが上手に出来たりします)。そしてさらに、結果を出したい・治したいという気持ちが強すぎて(施術者なら当然でもありますが…)その我の強さが委ね任せるということを邪魔してしまうのです。自我は(自分)という感覚を保つことが仕事なんです。自我は(自分が治したぜ)という手柄が大好物なんです。でも、それが余計だということなんですから…まるで悟りを目指すような道のりでした(過去形じゃなく、現在進行形なんですけどね!)

そして、さらに(まだあるんかいっ!笑)この美座療法をきちんとやっていくにはあるものが必須だったのです。それは「感謝」です。この感謝というものが私にはまさに雲を掴むようなものでした。

美座療法で言うところの感謝とは頭でするものではありません。ただお題目みたいに唱えることではないのです。先日、私が美座療法の講座にご紹介した方がいらっしゃっいましたが、「心から湧き上がるような感謝が出来ないんです。やっていると眠くなってしまうんです」とこぼしておられました。私はちょっぴり先輩風を吹かせ「まずはコツコツやっていくしかないんです。心を込める感覚はご自分で掴むしかないんですよ。」とお伝えしました。

本当にこういうことを説明するって難しい!でも最初は知識というかやり方というか、頭から入るしかないのです。それをやり続けると知識じゃなく、体験体感に辿り着くのです。そこまでは努力なんです。感謝が義務感モードじゃなく出来るようになるまで、自分自身が感謝と一体化するまで頑張るしかないんです。(だから、頑張れ~!)

私にとって感謝とは、行為ではなく状態です。例えれば「感謝の周波数帯」の中にいるって感じかな。感謝の周波数は高いレベルなんです。無条件の愛と同じくらいかな?(もったいないことです。充分でございます。ありがとうございます)というような感謝のレベルにはジャッジメントがないのです。ただただ与えて頂きっぱなしなので「ありがとうございます」という気持ちをしっかり心を込めてお伝えしていくことです。お返しがそれくらいしか出来ないことをとても歯がゆく感じてしまいますが。

そして、この世界には天国から地獄まで様々な周波数帯があると思ってみてください。私たちはそれぞれに、瞬間瞬間いずれかの周波数を発し、その自らが発している周波数と一致する場にいます。これは誤魔化しようがありません。自分の周りの環境を見れば、自分の内面がすべて映し出されているはずなのです。なので、私は無意識的に生きるのではなく、自分の状態に意識的になり、高次の周波数帯に少しでも近づけるよう努力しています。そして、そこに居続けることを最優先にしています。まるで神々の雲の中に浸り続けるような…そんな感覚です。私にとって、感謝とはありがたい気持ちをお伝えするだけでなく、意識的であり続ける「心の訓練」でもあるのです。

もちろん、人間ですから些細なことにイラっとします。過去の傷が疼いて、感情的なメロドラマにドップリってこともしばしばです。するとあっという間に(かわいそうな私)の周波数をビンビンに発します(笑)でも、これは誰かから強制的に押し付けられたわけじゃないんです。自分が選択しているのです(←ここ試験に出るところよ~(笑)。絶対そうは思えないかもしれませんが、周りのせいとかじゃなくって自分が選んでるんです!

感謝の周波数帯にまだまだ住み慣れていない私はあっという間になじみ深い不平不満の周波数帯に落ちてしまいます。そしてあれが足りない、これも足りないという「不足」の前提で思考を始めるのです。するとどんどん暗い重いものが見えてきちゃうんです。まさに自分の住む世界を天国にするか地獄にするか、自分次第なんです。だから毎日毎日「感謝」が必要なんです。

きっと皆様は、自分は天国にも地獄にも住んでいなくて、その中間に住んでいると思っておられるでしょう。しかし、私から言わせれば天国でなければすべて地獄なんです。不安・心配・恐怖・不足・不満の世界に住んでおられるのですからね。そこに馴染み過ぎてまさか地獄だとは思えないだけです(笑)

美座療法という施術を学び、はからずもずっと目指してきた意識の目覚めに近づいてきたような気もします。いや、その為の人生だったから美座療法に出会ったのかもしれません。利己的な迷妄の世界から、利他的な明るい世界へどうやったら行けるのか見当もつきませんでしたが、今は知っています。意識的に…意識的に…自分に…自分の状態に気づき、地道に歩いていくことです。そして、必要なものはすべて与えられていることに気づき続け、そのありがたさをこの世界にお返ししていくだけです。そういう感謝の状態であり続ければ、そこはもう天国でしかないはずです。

お気軽にお問い合わせください。

当日申込みは空きがあれば受け付けます。
その場合は必ず電話連絡をお願いします。

TEL:090ー4435ー9483

この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。