外の世界には、何もない。

スピリチュアルはもう十分です。
思えば、私が精神世界に興味を持ったのは、
シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」でした。
こんな生き方をしたい!と夢中になりました。
精神世界は、キラキラした楽しい趣味です。
しかし、落とし穴もあるように思います。


内側を観察する、変えるといいつつ、それが出来ていませんでした。
頭に知識を詰め込むだけで、出来たような気になっていました。
知識を集めると、「体験」の機会がなくなってしまいますね。
外側ばかりを探求することが、逆に私の成長を拒んでいました。
自分の内面を見るのが大切といいながら、
各種セミナーやワークショップ、読書をやめることが出来ませんでした。
やっぱり、外の世界を探していたのです。
どこかに真実があるのではないか・・・
もっといいものがあるのではないか・・・
何かを知ったら、幸せになれるのではないか・・・
疑いや欲望が増していきました。
一種の中毒でした。
しかし・・・
夫が癌になり、本当の人生と向き合わなくてはいけなくなりました。
真剣に、真剣に・・・
苦しみというものが、どこから生まれてくるのかを
探っていくようになりました。
しがみつくものが何もない時、どん底の時、
そんな時でも実は、いつも自分の中心は静寂で・・・
苦しみは、自分の心が作り出しているということがわかりました。
私の場合、どうやらいっぺんに変わることは難しいようで、
少しずつ、少しずつ、受け入れている最中です。
「自分が世界の中心だ」ということを、です。
私が泣けば、世界も泣き出すし、
私が微笑めば、世界も微笑みます。
何をするか、何をやるか、ではなく、
私の「在り方」が、私の人生に一番大きな影響を与えています。
「考え」ではなく、「感情」が大切なようです。
だから・・・
平和・・・安心・・・この上ない幸せ・・・
そういったものにフォーカスし、それを「味わう」時間を
できるだけ長くとるように心がけています。
それだけ、です。
その実験をやっています。
私は、出来事の被害者ではなく、
世界を動かす「源」「パワー」なのですから。
でも、そういう実験は、
人生を上手くいかせるためにやるのではなく(手段ではなく)、
ただ、やるのがいいようです。
結果を求めてやるのではなく、
今この瞬間、そういうもの(平和、安心、幸せ、喜び)に
ただただ、焦点を合わせるだけ、それだけです。
ただ、それだけ。
結果に執着するのは、ばかげていますね。
自分が、世界そのものだって信じていないことですから。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。