東京・杉並で美座療法をしている施術室、てるこの部屋です。
当院では催眠療法(ヒプノセラピー)もしています。高次のお力をお借りした施術と潜在意識で症状や問題を解決している、かなり変わった治療院です。
先日も催眠療法のセッションがありました。その中でクライアント様はご自身のハイヤーセルフと繋がり、小さな自我の視点から大きな真我の視点に変わりました。これこそが催眠療法の醍醐味なんです。思考中心のカウンセリングでは到達できない高い視点に一気に上昇します。凝り固まったものの見方が緩み(何も問題はなかったんだなぁ~)という安心の境地になってしまうのが催眠療法の魅力なんです。
その催眠療法セッションの中で「感謝」という明朝体の文字がバンッと出てきたそうです。私は(感謝が大事だよ)というメッセージなのかなと思っていたら、クライアント様が「ハイヤーセルフがてるこさんに感謝しているみたいです」と仰いました。
ああ…そんなことが前にも何回かあったなぁと思い出しました。私はただクライアント様とハイヤーセルフの仲介役をしているだけなんですが、いつだったかはクライアント様の亡くなったお祖母様が出て来て「てるこさん、うちの頑固な孫を助けてくれてありがとうごさいました」と深々と頭を下げてお礼を言われたこともありました。
セッションの後片付けをしていると、突然恐ろしいことに気が付きました。(あれ?私、感謝をスルーしちゃったかも!)私は感謝をすることは出来るようになってきたけれど、「受け取る」ことは慣れていなくて、先ほど「受け取り拒否」してしまったんです。自分の傲慢さに愕然としました。
与えることと受け取ることはコインの裏表のようなもの。感謝を受け取ることは、きっと感謝をすることと同じくらい大切なことなんです。自分が今まで苦労の多い貧しい人生だった理由がわかったような気がしました。皆様からの感謝のお気持ちだけでなく、きっとあらゆるものを弾き飛ばしてきたのだろうと思い至りました。それは…自分にはそんな価値がないから、受け取るには「価値ある人間」にならなければいけないと思い込んでいたからです。
今までの私はなんて傲慢で失礼なヤツだったんだろうと恥ずかしさでいっぱいになりました。と同時に、大切なことに気付けた嬉しさのほうが上回ったんです。ああ、嬉しい、嬉しい。これからは感謝を寸分漏らさず受け取るのだと決めました。それだけで嬉しいんです。亡き夫が「てるちゃん、やったね!イェイ!」と言っている顔が浮かびました。夫は生前「豊かさとは受け取ること」と言っていたのです。その意味がやっとわかりました。
そして…セラピストがクライアントを助けているように見えて、実は助けられているのはセラピストのほうかもしれません。私は自分の固さ、厳しさの理由がわかりました。豊かさのエネルギーの循環を止めていたのはこの私だったんです。与えると受け取るのバランスが崩れていました。私はまだまだ旧式な「自分で頑張らなきゃ、もっと頑張らなきゃ」タイプだったんですね。夜、このセッションのクライアント様から「治療院を出た後、身も心も軽くなった気分です」とお礼のメールを頂戴しましたが、私自身も同じように晴れ晴れとした気分になっていました。