癌見つかる 4

どうやら、夫と主治医の相性が悪いらしい。

私は診察に付いていくことにした。

二回目の診察で、МRIの画像から診断された。

「神経膠腫ですね~」

あまりにも、軽ーく言われてびっくりした。

死ぬってことじゃんか!!!

癌の告知ってやつを受けるのって、こんな気分なんだ、、、、、。

どこか客観的な自分に驚いた。

いや、客観的なのではない。信じられないのだ。
私たち夫婦に起こった、この10日あまりの出来事すべてが!

そのあと、手術で、目が見えなくなること、他人の顔色や気持ちが読めなくなること、、、
その他、怖いことをたくさん聞かされた。

なんだか、私は上の空だった。

病院近くのタリーズで、コーヒーを飲んだ。

夫は振るえていた。

「おしっこ!」

店員さんに、トイレの場所を聞いていた。完全にパニックで、幼児になっていた。

「申し訳ない、、、、申し訳ない」

振るえながら私に謝っていた。惨めとしか言いようがなかった。

人生半ばで、盲人になり、仕事も出来なくなり、死んでいく自分。

夫は、私に対して申し訳ないと謝り続けた。
これは、悪い夢なんじゃないか、、、、、私はずっとそう思っていた。

お気軽にお問い合わせください。

当日申込みは空きがあれば受け付けます。
その場合は必ず電話連絡をお願いします。

TEL:090ー4435ー9483

この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。