東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。
昨日のブログの続きです。
脳の仕組みから言えば「幸せになる方法」は二つあるそうです。
一つは「目標達成」や「夢の実現」によって得られる幸せです。試験に合格した時や試合に勝った時などです。また欲しかった服やバッグを買った時などもそうかもしれません。これにはドーパミンという神経物質が関係しているそうです。舞い上がるような幸せ感、高揚感がもたらされます。

もう一つは「親切」や「ふれあい」によって得られる幸せです。これがオキシトシンの働きによるものだそうです。心に灯りがともるような、ほんのりと長続きする幸せ感です。

私たちの人生にはどちらの幸せも大切ですが、ドーパミン的な幸せは得られたとしても長続きせず、「もっともっと」と次の報酬を求め、際限なくエスカレートしてしまうようです(←まるで依存症みたいですね)。また、成果を求める過程で他者との競争が生じ、新たな苦しみ?問題?も生まれてしまうケースもあるようです。そして、努力をしても自分が思うような結果が出ない時、自分を責めてしまい、ストレスになってしまうこともあります。
一方、親切やふれあい、感謝の態度から生まれる幸せ感は、強烈な刺激はないですが、ほんのりと長続きします。成果に対する執着とも無縁で、他人との競争もありません。

ドーパミン的な幸せはある意味、周囲を意識し、周囲との差を感じ、他者との分離を強めて得られる幸せかもしれません。「私はすごい」「私は偉い」「私はこんないい服やバッグを持っている」みたいな自我の満足と言えるかもしれません。自我は恐れを動機にしているので、ドーパミン的な幸せには裏側に不安・心配・恐怖もくっついているのかもしれません。
一方、オキシトシン的な幸せはワンネス的と言えるかもしれません。誰が優れているとか優れていないとかではなく「我らここに在り!」みたいな。この一体感には恐怖が存在しません。自分も相手も周りも嬉しい幸せです。
ま、人間として生まれたからにはどんどん成長したい、パワーを得たいという達成のゲームはとても魅力的ではあります。私自身も大好きで散々やってきました。けれど、もうそういうのはいいかな~と感じています。疲れるし、キリがないのでね。残りの人生はおだやかなほんのりとした幸せを皆様と共有したいと思っております。
このブログも「親切」は驚くほど体にいい!を参考にさせて頂きました