今年80歳になる患者さんに、
私のお気に入りの絵本「ジュリアの音信」をお貸ししていました。
その方は、いたく気にいったご様子でした。
これから本屋に予約しに行って、自分でも買うとおっしゃっていました。
10年来のはり灸の患者さんです。
まるで親戚のようなお付き合いです。
その本を差し上げたら、「むふふ、嬉しい!」とるんるんで帰られました。
その方の目下の関心事は、「死」です。
ピンピンコロリが憧れだそうです。
未知の領域である「死後の世界」にも興味しんしんだそうです。
そんな方に、「ジュリアの音信」はぴったりですね。
これは、120年前にあった本当のお話です。
死んだ友人が自動書記を通して、霊界の真実を伝えてくれたという内容です。
・人は死んでも死なない(これは東大教授の矢作先生と同じですね)ということ。
・この世とあの世の価値観は正反対だということ。
・グループソウル(類魂)という概念。
なかでも、心地よい眠りから目覚めるような自然な感じで魂が抜け出るという描写はリアルです。
人は死んでも死なないというより、「死ねない」のです。
魂は永遠なのだと、私は理解しています。
ただ、あまりにもこの世に縛られてしまっているのと、
前世での数々の死の体験により、恐怖感が強くなってしまうのです。
大丈夫です。
ただ生きているだけでも十分、修行しているなあと思います。
この世は、勉強、修行の場ですからね。
たいへんな試練、困難は当たり前です。
学校に卒業があるように、この人生にも終わりがあります。
この世の生活は、眠っているようなものです。
死ぬということは、本当に「目覚める」ことだと思います。
わかっている人は、準備していますね、80歳になる患者さんのように。
本当の「終活」は、霊的な心理まで含むと完璧ですね。