「安心」しかない世界

東京・西荻窪の治療院、てるこの部屋です。

最近のことです。
私は毎朝、美座療法の作法に則ってご挨拶をしています。そこで自己施術もしているのですが、自分に「花粉症」の施術を行いました。目の痒み・くしゃみ・鼻水の三点セットです。以前は強い薬を飲んでいたこともありましたが、今現在は全く飲んでいません。ところが、今年の花粉の量のすごさ!目玉が痒くてゼラチン状になりそうでした。慌てて美座療法を自分に施したのです。3~4回でほぼ治まり、やっぱり美座療法はすごいなぁと感動しました。

その時です。
なぜか急に胸がいっぱいになって涙が込み上げてきたのです。自分でも一体何が起こったのかびっくりしました。それは言葉で表すならば「安心」でした。実相の世界には安心しかないことを実感しました。(ああ、終わった)と思いました。私の長く苦しい旅が終わったと感じたんです。私は嗚咽を繰り返しました。

私がこの人生で必死に求めてきたものはどうやら「安心」だったようです。なぜなら、いつもそこはかとない不安や不満があったから。一時的に解消されることはあっても、それがずっと続くことはありませんでした。普通の方ならとうに諦めてしまうでしょう。しかし、私は諦めることが出来なかったのです。どうにかして完全に平和な安心の境地に辿り着きたいと奮闘してきたのでした。←それが辿り着けない原因でもありました…(笑)

それが、どういうわけか毎朝のルーティンの中でふいに起こったのです。何が起こっていたのか…その時私は施術の中で完全に高次に気持ち良く委ねていました。美座療法ではすべて高次におまかせしてくださいと言われていますが、実はこれがいちばん難しいことなんです。やっぱり結果をあれこれ期待しちゃうんです。日常の中ではおまかせ出来ていても、やはり仕事は大事なことだから自我がコントロールを握ってしまうんです。でもこの時は絶対大丈夫だ、私のやることは何もないとわかったんです。

そして、自分は完全に何も知らない、わからないと知ったのです。大いなる存在(それもある意味、自分ではありますが)しかわかり得ないことだ、完全に任せていいのだ、いや任せることしか私には出来ないのだということが理屈ではなく体感としてわかったのです。一方、完全な大いなる存在は万能で全てを知っているのです。私は自分が頑張らなければどうにもならないという感覚をスッと手放すことが出来ました。長い間錯覚していた誤解が解けた「安堵」の涙が頬を伝い続けました。

99%でもダメで、完全に100%お任せしたら圧倒的な解放感。この小さき自我には何の責任も取れないことがわかり、ただ事の成り行き(ここでは施術の様子、結果)を見守るしかないのだとハッキリわかりました。自我は目の前のアレコレにいちいち反応して右往左往するだけ。しかし、真我?大いなる存在?高次?は完全にすべてわかっているので、完全に任せ委ねるしかベストな結果を得る方法はないんです。

私は自分のコップを空(から)にしました。不安・心配・恐怖をベースにして収集してきたものは実はガラクタ同然でした。それで一杯になっていたから、本当に有益な宇宙のパワーが入る余地が1mmもなかったのです。この世界を生き抜くために必死に集めてきた知識や情報はたいして意味がなかったんです。逆にそれがあったから真実に触れることが出来なかったんです。

これまでは不安を解消したら安心に満ち足りると思って努力してきました。しかし、この三次元世界の価値観にドップリ浸かっていては不安を解消することは絶対に無理だと理解しました。(自分がコントロールしなければ危険だ)という、当たり前に刷り込まれた三次元世界の常識である幻想を三次元世界に生きながら完全に捨てるのは至難の業ですからね(笑)

私の獲得・拡大・成長幻想ゲームはそろそろ終わりに近づいたかしら?いや、まだまだドラマを楽しんでみようかしら(笑)集めれば集めるほど握りしめれば握りしめるほど苦しくなって、手放せば手放すほど楽になっていくんです。まぁ、いろいろ大げさに書いちゃいましたが、とにかくこの三次元世界はパラドックスですね。そして、本当の世界は不安と安心の一直線上を行ったり来たりじゃなくて「安心」しかない世界なんです。( *´艸`)

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。