東京・西荻窪の治療院、てるこの部屋です。
患者さんががっかりされたんです。
きっかけは、長年の悩みであった
ご自分の信念が取れないと出たからです。
これまでも何年もセラピーを学び、
また様々なセッションを受け続け、
ご自分を変えたいと頑張ってこられた方です。
それがあっさりと「取れません」と
筋肉反射テストで出たのです。
(通常は取れると出るし、取ります!)
私もびっくりしました。
なんと言っていいのか、言葉に詰まりました。
私が行った筋肉反射テストによれば
今の自分を受けいれなさいと出ました。
この人生では取る必要はないとも出ました。
それを味わい尽くすことが魂の計画のようです。
まるで幼な子のように涙を流すその方に
私は話しかけました。
「素敵で立派な自分になりたいと
追い求め続けるのが人間の性ですが、
今のままでは嫌だというその部分を
抱きいれるしかないのではないでしょうか」
と生意気にもお伝えしました。
誰もが持っている自分の見たくない部分・・・
それこそが、目覚めの鍵のような気がします。
陽ばかりにしようとするのではなく、
(それは絶対無理!陰と陽はセットだから!)
陰を抱きいれると、今いるステージは
終了すると私は思っています。
患者さんが絶望した日、
それは努力や頑張りの臨界点に達した日です。
自我が(お手上げだ、もう何も出来ない)と
完全に理解した日です。
やり尽くさないと正しく絶望出来ないのです。
たくさん頑張ってきたからこそ、
完全に打ちのめされ、現状を受け入れることが
出来るのです。
私たちは、愛されるためには
優れた良い人間にならなければと
思い込んでいますが、
そんな幻想を超えるには
正しく絶望するしかありません。
(中途半端な希望は自我の専売特許です)
そして・・・
どんな時でも、どんな自分であっても
この宇宙はいつでも両手を広げて
私たちを抱きいれているのです。
そこに条件は何一つありません。
それを本当に知るために
私たちは手ぶらになるしかないのです。
自我は、地位や名声・お金・良い性格や仕事
価値あるものを何でも多く集めたがります。
しかし、恐ろしいことに
真我はすべてを手放せと促すのです。
(これは準備が整わないと出来ないんです。
だから、サレンダーって恩寵なんです。)
絶望記念日を迎えたその方は今
神の御手に抱かれていることでしょう。
私は今日も一人で祝杯です (*^。^*)
皆様はもちろん自我の願望を
叶えるために当院に
いらっしゃいますが、
上記のように真我の願望を
叶えてしまうことがあります。
これはなかなか出来ない
素晴らしいことだと私は思います。