心もお洗濯が必要です!

眼耳鼻舌心意(がんじびぜっしんい)、これを六門と言います。
初期仏教ののヴィパッサナー瞑想では、
この6つの感覚器から入ってきた情報に、サティというラベルを貼っていきます。
ラベルを貼るといっても、内語と言って、頭の中で言うのです。


例えば、タオルが目に入ったら、
「タオル」とか「見た」とか

蝉の鳴き声が聞こえたら、
「蝉」とか「聞いた」とか

瞬間瞬間の事実を冷徹に観察していきます。
「意」というのは、思いです。

焦っているのを感じたら、
「焦っている」

焦っていてはいけないと自分を責めていたら、
「責めている」

思いや感情のほうが、気付きにくいですね。

通常は、自分が焦っていることも自覚できず、もんもんと苦しみの中に引きこまれます。

焦り→失敗したビジョン→家族の反応を想像する→嫌な感情→落ち込み→疲れる→絶望
頭の中では高速で負のスパイラルに入ります。

これは、相当なエネルギーのロスです。

本来は人間はたっぷり自然治癒力やエネルギーがあるのですが、
こうやって、自らの空想で免疫力を下げ続けているのかもしれません。
エネルギーの無駄使いをスパッと断つのが、瞑想です。
自分の心をきわめて客観的に観察していくのです。
コツは、他人事のように、です。
等価に見ていくのです。

通りすがりのファッションセンスのない人を見て、あらら~と思ったら
「(あらら~と)思った」とか「見下した」とか
だんだんと、自分の微細な思いに敏感に気付くようになります。
エネルギーの無駄使いをやめる以外にもヴィパッサナー瞑想の効用があります。
それは、良い未来を自分で創れるということです。

自分が発したものは必ず、自分に返ってくるからです。
汚れた思いを発すれば、汚れた思いを未来に体験するでしょう。
不安な思いを出力すれば、不安が入力されるでしょう。
宇宙には、物理の法則みたいな法則があるようです。
自分の発するエネルギーを清浄なものにしておけば、未来は良くなります。
真実はシンプルなのだと思います。
心も、Tシャツと同じように汚れていきます。
だから、瞑想してお洗濯するのです。
洗いたてのTシャツみたいな心で過ごしていきたいですね!
コツは「今、この瞬間」を掴むことです。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。