ヴィパッサナー瞑想では、食事にうんと時間をかけます。
親指の先ほどのご飯を口に入れ、「(ご飯が)入った」
一口噛み、「噛んだ」
味を感じ、「感じた」
唾液が出て、「(唾液が)出た」
また噛み、「噛んだ」
味を感じ、「感じた」
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いつまでたっても食事が終わりませ~ん!!!
ヴィパッサナー瞑想は、観察の瞑想と言われています。
真実がわかるようになるということです。
賢くなります。
お釈迦様は、この瞑想で悟ったと言われていますが、
人が苦しむのは、自分の解釈(妄想)によるといいます。
徹底的に、ゆっくり、味わうと、
食事でも、仕事でも、
事実のみが現れます。
がんになって、不幸な自分。
がんになったから、人生終わった。
これから、楽しいことはないだろう。
なんて思ってしまいがちですが、
ヴィパッサナー瞑想では、
「がんと診断された」
「治療法を説明された」
「会計をした」
って感じでしょうか?
悲劇のヒロインという気持ちいいドラマの中に埋没してしまうと
一喜一憂というジェットコースター人生になってしまいます。
そんなに、アドレナリンを分泌させなくたって大丈夫ですよ。
今、この瞬間の事実を、目を皿のようにして見てやりましょう。