先日は、広島まで日帰りしてきました。
(往復9時間!!!)
夫が、会ったこともない遠い遠い親戚の
お墓のご供養をずっとしていたのですが、
私たち夫婦には子供がいないので
墓じまいすることにしたのです。
そのお性根抜き(魂抜き)でした。
墓じまいはけっこう大変です。
しかしまたまた私に奇跡のような展開があり
(自分には心強いご加護がある!と知っています)
かなりの費用がかかるところを
ご住職のお計らいで最小限で済みました。
これというのも、私がまったく嫌がらず
(なんだか自分がやるような気がしたので)
いくらかかっても一人でやろうと決意し
前向きだったからかもしれません。
行き帰りの新幹線の中で
「OPTION B(オプションビー)」
という本を読み切りました。
これは、フェイスブック社のCOOの
女性が突然の夫の死で学んだ
「レジリエンス」の鍛え方の本です。
最近よく聞きますね、レジリエンス。
これは「復元力、回復力、弾力」などと
訳されますが「困難な状況にもかかわらず
しなやかに適応して生き延びる力」などと
心理学的にも使われています。
著者のシェリル・サンドバーグは
フェイスブック社の最高執行責任者であり
慈善家、かつては米財務省主席補佐官でも
あったバリバリのキャリアウーマンです。
シェリルは休暇先で夫を突然亡くしてしまうのです。
この題名「オプションB」とは
「でも、夫にいてほしかった」と
嘆くシェリルに友人が言った言葉です。
「オプションA(最善の選択肢)は
もう無理なんだ。ならば、
オプションB(次善の選択肢)を
とことん使い倒そうじゃないか。」
そうです。きっと誰もがいつかは
オプションBを使うことになるのです。
この本の中でいちばん印象に残ったのは
シェリルが幼い子供たちを気遣う場面です。
「父親のいる他の子どもたちや、
まだ父親が生きている私をうらやましく
思ったりしても自分を責めないでほしい・・」
ハッとしました、、、。
私は、脳腫瘍になり認知の下がった夫の
面倒を見ることになって、
被害者意識にずっと陥っていたのです。
健康でちゃんと働いている夫を持つ
友人たちをうらやんでもいました。
そして、うらやんだり妬んだりする
ことはいけないとどこかで思っていました。
うらやむ気持ちを抑えようとすると
ひどく無気力になり、、、
もう自分はどんなに頑張っても
幸せにはなれないんだと絶望感が
押し寄せてきました。
この本を読みながら
私は自分を大切に扱っていなかったんだ
と、今さらながら気付きました。
他人をうらやんでも妬んでもいいんですね。
そう感じちゃったのだから仕方ない。
それを認めた上で次の策を講じればいいだけ。
「なかった」ことにしようとしていたのは
本当に自分に申し訳なかったと思いました。
私には、健康でちゃんと働いている夫という
オプションはもうなくなってしまいましたが
別のオプションを使って生きていこうと思っています。
可能性は無限大ですからね!
お墓のこともいちばんいい結果になって
何かが大きく動き出した感じがします。
レジリエンスが鍛えられたみたいです、私。
「折れても立ち直る力」大事です!
それには、今自分が何を感じているかを
ちゃんと大切にしてあげることですね。
くれぐれも・・・
・自分をごまかしたり
・我慢したり
・抵抗したり
・抑えたり
しないで、ただただ今はそうなのだと
認めてあげて下さいね。
そうしていれば、
自然な流れが戻ってきます。
人生は流れに逆らわないことが大切です。
そうすれば、その問題は解消するか、
解決出来なくても受け入れることが
出来るようになっていきますから、きっと。