最近、びわの葉温灸の依頼が増えています。
びわの葉には、「アミグダリン」という物質があり、それが体内に入ると
癌細胞だけに作用する、まるで「分子標的薬品」のような働きをすると言われています・・・
元々は、ある高齢の患者さんのリクエストでした。
その方は癌や何かの病気があるというわけではなかったのですが、
びわの葉温灸の気持ち良い体験が忘れられず、リクエストされたのでした。
私自身も受けたことはなかったので、
自由が丘の遠藤先生に教えて頂き、その気持ち良さに感激しました。
経絡(気が流れるライン)を、温かさがさぁっと走って降りていくのがわかったのです。
そしてその温かさが、深部にずっと残るような感覚なのです。
治療室中にもくもくと棒もぐさの白い煙が立ちます。
自然の恵みであるびわの葉っぱを使っていると、まるで古代のシャーマンの気分です。
そうなんです!!!
わが鍼灸院では、びわの生の葉っぱと棒状の太いもぐさを使った方法なのです。
もぐさの匂いが髪につきますが、皆さん大好きだとおっしゃいます。
この煙がいいのではないかと思うのです。
まるで、異空間なのです。
簡便なエキスを浸した温熱器では、この雰囲気は出ません。
もぐさの煙は人の中に眠っている「原始人」的な自然治癒力を呼び覚ますのではないでしょうか?
良性の腫瘍の患者さんがおっしゃいました。
「まるで、香道だね!」
嗅覚が刺激され、脳にダイレクトに届いて、気持ちが沈静化されたようです。
もぐさの匂いの元は、チネオールという揮発性の成分です。
これにも鎮痛作用があると言われています。
独特の香りです。
インディアンの儀式で使われるセージというハーブにも似た香りですね。
マッサージや鍼治療とは一味違った、とろけるような深い安らぎが生まれます。
さあ今日も、原始時代のメディスンマンになったつもりで施術させていただきますよ!
(過去世で、私はニューギニアに住む小錦さんみたいな女性のヒーラーだったようです?!)