心の基礎体力

東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。

何を隠そう(別に隠さなくていいんだけど(笑)私は朝が大の苦手でした。物心ついた頃からなんです。朝目が覚めた途端(ああああああああああ)という気分になるのです。(ああ、また一日が始まっちゃった!)と落胆するのです。憂鬱しかない、とにかく起きたくない、起きると損する感じ。超が付くくらいの「朝嫌い」でした。

私がぐずぐずと起きないので父はいつも怒鳴りまくっていました。母は「おめざ」を用意したりいつも苦心していました。もちろん、学校にも行けない子でした。小学校の時は年間100日は休んでいたんじゃないかなぁ。中学校でも50日は休んでいました。連続した登校拒否ではなかったのですが、とにかく手のかかる子どもでした。

私の「朝嫌い」は大人になってもずっと続きました。しかし、ある時から逆転したのです。その時(ああ、自分は本当に変わったのだな)と確信しました。

その日、朝目覚めた瞬間に私は(今日は自分の人生にどんな素晴らしいものをあげようかな?)と思っていたのです。瞬間のことですから、もちろん思考ではありません。また、日頃からそう思い込もうと努力していたわけでもありません。ただある朝突然に、温かい気持ちというか、人生に対する敬意と愛のようなものが溢れ出ていたのです。

どうして自分がこんな素晴らしい心境になってしまったのか…その理由を考えてみました。アルコール依存症の父と統合失調症の母の元に生まれ(なんでこんな不幸な星の下に生まれたんだ!)という被害者意識MAXだった私。自分を愛するなんて到底無理でした。絶対一生無理だと思っていました。

それでもやるしかなかったんです。ふてくされた、心のひん曲がった私でしたが、心の奥底では「この人生でやるべきことは自分を愛することだ」と知っていたのだと思います。もちろん、どうやったらそうなれるか方法なんて知りません。いろんな方向に無駄な努力もしました。(これをやるといいかもしれない)と感じたことを試してみるしか方法はなかったんです(私のように40年もかからず、今なら最短の道をお伝えすることが出来そうです)。

長い年月がかかりました。ヒプノセラピー(催眠療法)や感情解放のタッピングもたくさんしました。思考・感情・感覚の構造を学び、事実と解釈を仕訳けることが出来るようになりました。自分の思考パターンを客観的に見つめ、受け入れがたい自分の心を少しずつ受け入れていきました。

到底愛することなんて出来ないと思っていた自分に愛をあげることがいつしか出来るようになっていました。それは傷つき過ぎた心を癒しつつ、コツコツと心の基礎体力をつけてきたからです。大雑把に言えば、感謝の習慣を身につけること自分を客観的に見ること(どちらも正しいやり方で行うことが必須)です。この二つがなければここまで来れなかったと思っています。

以前の私にとっては、この世界は恐怖に満ちた場所でしかありませんでした。そんな時、私の身体はいつも縮こまっていたのだと思います。身体の感覚と思考・感情はリンクしています。以前の私はこの世界の惨めな犠牲者でした。それがある日を境に私の愛が外側に広がりだしたのです。その頃から細かなことが気にならなくなりました。心配や不安が無くなったんです。

今は自分がこの世界をどのように見ているかを掴み、その前提を捉え直すことが出来るということがはっきりわかっています。そして、多くの先人たちが言っているように私たちの感情は突き詰めれば「愛か、恐れか」なのです。どちらを選ぶかによって、私たちの体験は大きく違ってしまうのです。それだけなんです。

ただ、愛を選び続けるのは簡単ではありません。よく(愛も恐れもどっちもあります)と仰る方がいますが、ある瞬間に混在は出来ません。恐れが1gでも混じっているならば、それは愛ではなく恐れなのです。ほとんどの方がいまだに恐れを動機にして行動しています。息を止めて生きているようなものです。ものすごく意識的にならなければ、私たちの本来の質である愛を選び続けることは出来ないのです。

こういう話は頭では理解出来るでしょう。しかし、これを実際にやれるかどうかは別です。たった一度の貴重な自分の人生と仲良くなるには心の基礎体力が必要です。まず感謝力自己観察力が高くなければ、こういうシフトは起こりえないと私は思っています。あなたがどこで行き詰っているか、何をしていけばいいか、何をやめたほうがいいか、当院ではヒプノセラピー潜在意識セッション等でご一緒に見ていきますよ。ぜひ(^_-)-☆

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。