山田洋次監督の不朽の名作ですね。
若き日の武田鉄矢も懐かしい~。
たま~にTVでやっていると見入ってしまいます。
わかっていても、最後は涙をこらえることができません。
高倉健さん演じる男は、妻の流産のいら立ちから、通りすがりの男を殺してしまいます。
刑務所で、賠償千恵子演じる妻に
「別れてくれ。おまえだったら他にいい男がいる。」と
離婚届けに判を押して手渡します。
出所後、健さんは、桃井かおりや武田鉄矢演じる若者と知り合い
かつて自分が暮らしていた炭鉱の町、夕張に向かいます。
「俺のことを今でも一人で待ってくれているのなら、外に黄色いハンカチを
出しておいてくれ。なかったら、もう夕張には来ない。」
と、かつての妻に手紙を出しておいたのでした。
炭鉱の町に着き、かつての家に向かう健さん。
怖くて外も見ることができません。
「俺のことを待っていてくれるはずがない・・・」
しかし、「ほら、あれー」桃井かおり演じる女性の声で
顔を上げるとそこには、何十枚もの黄色いハンカチが
風にたなびいていました。
私は、この映画に自分を投影してしまいます。
自分なんか受け入れてくれる人はいない・・・
しかし、ずっとずっと、いつも変わらず、両手を広げて待っててくれる人がいた。
この映画では、賠償千恵子ですが、
私は、誰に受け入れてほしかったんだろう、と考えると、
それは「自分自身」でした。
そして、私はもう知っています。
表面的な自分は、今も時々厳しいけれど、
本質の自分は、いつも変わらず落ち着いて、
無条件に私を受け入れてくれていたと。
今までも、そしてこれからも、ずっと。