3年前だったかな?
ある読書会で嫌~な思いをしました。
その後の飲み会でお手洗いに行った時、
その日初めて会ったある女性が
話したくてたまらなかったとばかりに
私をつかまえ、こう言ったのです。
「福井さん、癌はね。
愛が足りないとなるんですよ。
ご主人にね、伝えて下さいね。
癌に対して愛してますって
言ってくださいって。」
とニッコリ笑って。
げ~、大きなお世話だ!!!
自分は高見の見物みたいに
私は知ってますわかってますって顔で
偉そうに言うやつ!
あまりに腹が立って心臓がバクバクしました。
時々いますね、こういう方。
「病気は自分が作った」
「癌を愛せば治る」
「病気はメッセンジャー」
自分が同じ病気になった時、
即、癌は贈り物って言えるんですかね?
思いやりも何にも感じないんですよね。
私も同じようなこと言いますけど
でも、なんか違うような感じが
するんですよね。
それは、頭でだけわかっているのと
体(ハート、腹)でも
わかっているのとの違いです。
口で言うのは簡単です。
これだけ情報が溢れていて
ある意味、頭でっかちなんです。
でも、本心ではわかっていない。
言葉、思考の弊害です。
それを口に出せばわかった気に
なってしまう。
出来ているつもりになってしまう。
言葉ってやっかいだなぁ・・・
斎藤一人さんじゃないけれど
「愛してる愛してる」って念仏唱えても
心の中が不安心配恐怖でいっぱいだったら
たぶん効果ないんですよね・・・
「病をやめる、やめさせる
心理技術」では、様々な側面から
その人の状態を変えていきます。
その中でもかなり重要なのが
○○○レベルです。
ここが変わらなけば、たぶん無理です。
かつて、末期癌が完治した
寺山心一翁さんという方がいらっしゃいます。
寺山さんは、太陽を「拝んだ」から
各チャクラに声を「響かせた」から
癌に「愛を送った」から
治ったのではないと、私は思っています。
(あくまで想像ですけどね)
ある状態になったからだと思うのです。
そうなんです!
何かをやったから治るのではありません。
「やること」ではなく、
「在り方」「状態」なのです。
それが、病気をやめるヒントなのです。
だから・・・頭の理解だけで
(もちろん、始まりはそこですが・・)
「病気は自分が作った」
「自分を愛せば治る」
などと言っている人を見ると
残念だなぁと思います。
頭(思考)からハートへの旅は
いちばん長い旅だと言われています。
思考で留めずに、先へ先へ
言葉のない世界へ、感じる世界へ
本当の平安の世界へ行って下さい。
ぜひ、その先へ・・・
今まで見たこともなかったその先へ
自分の足で進んでいってほしいなぁ。
誰でも行ける可能性があるのですから。
そして、それこそが生きる死ぬを超えた
人生の意味、目的につながるような
気がしています。