「すべての痛みは執着からきます。執着は偽物の絆です。古いニーズを満たすために何か、
あるいは誰かにしがみつくことです。こうした古いニーズは奪うことによって人間関係や成功を
壊しかねません。執着は真実を真実でないものに変えてしまう可能性があります。
たとえば、恋愛関係では、相手に対し自分を特別に扱ってくれるよう要求したり、相手を利用したり、
またはしがみつくことによって相手の足を引っ張ったりすることなどが、
執着の仕掛ける偽りの愛の例です。
執着しているものを失うと、痛み、失望、焦燥、幻滅を感じます。
執着の下には、悲しみや自分は不十分だという感情が隠れています。
喪失によってそれらは表面に現れるのです。執着の下に隠れている怖れは、執着しているものを
安全に保つため私たちをコントロールするよう迫ります。
しかしながら、執着はいずれ喪失、傷心に行き着き、夢は破れるのです。
執着とは、奪おうと躍起になることです。奪おうとしているものを私たちは失うのであり、
与えることだけが幸せになる方法であると宇宙は私たちに教えようとしています。
執着は情熱を惑わせます。つまり情熱を必死に探すのですが、決して手にすることができないのです。
こうしたことはすべて傷心へとつながります。いつまでもしがみついていると、
人間関係が危うくなり、私たちが執着している人を失う原因ともなりかねません。」
チャック・スペザーノ博士の癒し大全より