からだと潜在意識を整えて、楽に自然に生きる。福井てるこです。
私的に久々の大ヒットの本を読んでいます。たぶんまったく売れていないようですが、なんというか、心を持ってかれちゃうような内容です。その中にこんな一節がありました。
自我を生きる人生ですべてがいつも円滑に運ぶならば、魂に気づくことさえないのではないかと思われる。実際、私たちは自我の敗北を通して魂を生きる機会を発見する。私たちは何かが失われていることを知るために、自我の熱狂の完全な屈服や敗北を経験しなければならない。幻滅のあとに幻滅が続く。「外側」に追い求めたすべては結局のところ失望をもたらすだけだ。
ああしたいこうしたい、ああなればこうなれば・・・私たちはこの人生をコントロールしようと必死に頑張っています。頑張ればきっと今よりも良くなるはずだ、と。しかしある時、それが粉々に打ち砕かれる時があります。それが魂を生きる機会を発見するキッカケになるのだというのです。なんと皮肉な!なんというパラドックス!しかし、たぶんこれが真実だと、私は思うのです。
だから・・・今、何も為すすべがないと絶望に打ちひしがれているならば本当に幸いです。本当の自分を生きるチャンスがやってきたのです。あなたの目の前にあるのです。それをぜひ掴んでいただきたいのです。これまで、これが自分だと思ってきた生き方を変えるのです。だから自分が本当に死んでしまうようで怖いでしょう。しかし、この道を通っていくしかないのです。この道が生に続いているか死に続いているか、わからないけれど入っていくしかないのです。それも一人で。そしてもちろん、その道では何もかも自分で決めていくのです。本当に怖いでしょう。間違ったらどうしようか、と。
でも、それが自己の本質を生きる道なのです。その道をあなたに歩ませるために、あなたの本質がそれ(病気、試練、困難など)を引き起こしたことは間違いありません。そして何も間違いはありません。本当は間違いはないのです。だから大丈夫なのです。たとえ死んでも大丈夫なのです。
この未熟な私からアドバイスがあるとしたら、今はこう言えます。毎日、世界の美しさに気づいてください。出来るだけたくさんの美しさに。なぜなら、世界とはあなたのことだからです。あれをこうしてこれをああしてと猿知恵や小細工を働かせるのをやめて、この世界の美しさをできるだけたくさん体験していくのです。特に癌などの病の人にはこれは良い方法だと思っています。病気治しも大切ですが、魂が喜ぶ真に美しいものを見せてあげてください、ご自分に。どんな治療をするとかしないとか、何を食べるとか食べないとか、そんなことは本当は二の次なのです。あなたがこの世界の美しさに気づけば気づくほど魂と足並みが揃い、健康になっていくはずだからです。