東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。
当院に恋愛のお悩みの方がいらっしゃいました。ある決断がどうしても出来ないそうです。その患者さんはジャーナリング(頭に浮かんだ自分の思いや感情をジャッジをせず、ノートに書き出す「書く瞑想」)もされているそうです。お悩みを解消したいその患者さんに対して、突然私の口から出てきたのはこんな言葉でした。

「あ~、言葉は使わないで!」「今から言う3つのことをしてください。」自分でもびっくりです。今のその方にはジャーナリングでは無理な気がしたのです。私の口からスルスルと言葉が流れ出てきました。
①言葉を使わない。思考を使わない。これを徹底する。
②問題を解決しようとしない。すぐ問題解決を目指してしまう自我の動きを意識する。分析しない。意味を考えない。説明しない。結論づけない。そうしたがっている自分に気づいたら(あぁ、そうしたいんだね、焦っているんだね)という優しい気持ちで見守る。
③今現在の感覚(身体の感覚、内部感覚)と共にい続ける。居心地の悪さ、焦り、イライラ、不快感、違和感などから1mmも離れずいる。

どうしたらいいか自分の顕在意識では答えが出ない時出せない時、タロットのような占いに頼るのもいいでしょう。しかし、答えは自分の中にあります(←と昔から言われていますよね?)。だったら、それをやってみませんか?ジャーナリングは万人がやりやすい方法です。それもいいですね。しかし、顕在意識では同じところをグルグルと回ってしまうこともあります。もっと潜在意識の奥深くに聞かなければ役に立たない時もあるのです。
それには静かにすること、静かになることです。普通の人は皆、思考が騒がし過ぎるのです。だから、言葉をあえて使わず、感覚と共にいるのです。その居心地の悪さに留まり続けるのです。ここを努力するのです。すると…自分の内側から声なき声が湧き上がってきます。洞察と言えばいいのか直観的理解と言えばいいのか、表面の自分の考えとは全く違うものが湧き上がってくるのです。これは誰かからのアドバイスや本で読んだ名言とは違います。自分にとって最高の叡智なのです。

私が毎日している懺悔や感謝は意図を持った行為です。行です。目的があり、そこにはベクトルがあります。しかし、上記のただ感覚と共にい続けるというのはいわば停止状態とも言えます。活動し続けたい人間の自我にとってとても辛いことだと思います。早く良くなりたい、早く苦しみを解消したい、早く自分の思うような結果にしたいという膨れ上がった自我をなるべく活動させない、あらゆる作戦の中でいちばん最低限の作戦と言えるでしょう。自我が黙り込むのです。すると奥底の本音が微かな声で囁き出しますよ。
健闘を祈る!(^_-)-☆
