teruko 当院は毎日が驚きと発見です。ある患者さんが『大きな仕事を目前にして元気が足りないのでエネルギーを入れてください』とやってきました。もちろんそれは出来ますが、その前に詳しく状況を伺いました。するとどんどんご自分の内面を見つめ始め、（アッ！）と深い気づきを得られました。今まで見ないようにしていたご自分の制限に気づいた途端、何かの蓋が外れたようなのです。
「わ～、エネルギーがどんどん入ってきてる！」
その方はそう叫びました。元々、身体感覚に優れた方です。気づいた瞬間から身体中が熱くなってきたとおっしゃるのです。（え？まだ施術していないんだけどな…）しかし筋反射をしてみると見る見るうちにエネルギーのレベルが上がってきたんです。するとまた、こうおっしゃいました。「てるこさんが筋反射するとエネルギーが止まる！」
（ほう～、そうか）実はエネルギーレベルを調べる時に私は筋反射（Oリングテスト）をしていますが、高次によるサーチが行われているのです。まるでMRIのように左から右にとか、下から上にとか何かがサーッと動くとおっしゃられる方もいます。その時だけ瞬間的に止まるのかもしれません。
…私も最近考えていたのです。エネルギーは施術により外側から補充することが出来ますが、満タンの状態が永遠に続くわけではないのです。すぐに減ってしまう方もいますし、長持ちする方もいます。これってどういう違いがあるのだろう？根本的な解決はどうしたらいいのだろう？（もちろん、様々な症状や痛みで苦しんでいる方にはまずは施術が必要だと思っていますし、効果的なのは間違いないです）
しかし、宇宙はいつも親切です。ちゃんと答えを見せてくれるのですからね。え？答えは何かって？
それはね…本当の元気の源、無尽蔵のエネルギーは自分の中にあるということです。もちろん誰の中にもあるのです。それは本質と言うか、まぁ名前は何でもいいんです。ふとした瞬間に（ハッ！）と気づいて（私とはこういうものだ）みたいなセルフイメージや信じ込みや前提がとっぱらわれた時にそれに触れ、堰を切ったように溢れ出すのです。それがあの患者さんに起こりました。宇宙はいつもこんなふうにわかりやすく私の疑問に答えてくれるのです。
実は私にも最近起こったんです。マーリン・キャロザースの讃美三部作を読んだら、ある箇所にハッとなりました。軍隊を脱走した罪で囚人になったマーリンは、神の導きによりなんとアメリカ陸軍のチャプレン（中佐）にまで登りつめました。しかし、大人気になり連日の講演活動で疲れ果てます。ある夜ふと（自分は人なんて助けたくないな）と思っていることに気づいてしまうんです。そしてさらに（自分は霊的な人間ではない）ことにも気づきました。表面的な自分のちっぽけさに気づき、だからこそ神を讃美し、神に働いてもらわなくてはいけないと気づき、完全に委ね任せたのです。その途端に疲れが吹っ飛び、内側から喜びが湧き上がってきたそうです。
かくゆう私も40年もの間、スピリチュアルな探求をしてきました。だいぶ精神性や霊性が高まってきたんじゃないかと思っていたところでした(笑)しかし、マーリンの本を読んで、それは私のエゴがそう思いたがっていただけだとハッキリわかりました。本当はちっとも霊性の高い人間なんかじゃないとね（けっこういじわるだし、実はセコイんです(笑)。そして、自分がどれくらい目覚めているかなんてことに興味があるのはエゴだけで、本当は全く何の意味もないことに気づいたんです。もちろん、とてつもなく気が楽になったのは言うまでもありません。スピリチュアルな知識や経験の豊富なてるこという鎧が剝ぎ取られ、無防備な裸のてるこになったんです。
長い時間をかけて努力奮闘しやっと確立した自己像を捨て去ったのは、私にとって大きなシフトでした。私はなんでもないものになりました。すると今までの頑張り癖や他者との比較癖がするりと抜け落ちました。そうしたら今まで蓄えた知識や技術が以前とは比較にならないくらい皆様の役に立つようになってきたのです。
あれほど何者かになりたかったのに…それは努力奮闘した先の、直線的な時間軸のずっと先のほうにあるかと思い込んでいたのに…自分についたレッテルを剥がした途端にゴールに着いたような気分でした。この気分・気持ち良さのまま生きるとスイスイ物事が上手くいきます。そして、とにかく元気なのです、何者でもないままでいれば。
そうそう…私は2016年にゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想合宿で自分の胸にズボッと大きな穴が開き、漆黒の宇宙に繋がった体験をしました（これはヴィパッサナー瞑想ではよく起こることだそうです）。自分のハートの奥深くが宇宙と繋がり、そこにすべてがあるとわかったんです。つまり、自分と真に繋がれば、虚空でありすべてであるそこからエネルギーは湧いてくるってことです！よくステージⅣの癌などが治ってしまう奇跡の方なども、深い気づきを得て、こうした自己の本質の部分に触れて、無尽蔵の本物の元気がモリモリ出てくるから治ってしまうのではないかと思っています。
そして、これはきっと誰でも出来るのです。でも頑張っちゃダメですよ。頑張ると本来の自分からどんどん離れていきます（だって今この瞬間完璧なんだから！）。自分にゆったりとした時間を与え、あえて余白を作るのです。すると、ふとした瞬間にするりと表面的なレッテルが剥がれ落ち、自分の中にあるそこに触れるのです。
そして、そこに触れるのを阻んでいるのはなんと自分自身です(笑)「今のままの自分ではダメだ、もっと頑張らなくてはいけない。もっと成長しなくてはいけない、そうしないと理想の自分になれない」などという思考や自己イメージ、不安・心配・恐怖の感情です（それらを手放すお手伝いは目覚めのコーチングでしています）。
私が思うのは…そこ（本質？虚空？すべて？）はまるで泉のようなものではないかということです。そこからコンコンと無限に湧き出しているのです。元気もエネルギーも愛も創造性も、そして豊かささえも。
かつて冒険家たちが命を懸けて探し求めた永遠の黄金郷、若さや命の泉、豊かさの秘密は信じられないほど自分の近くにあったのです。チャンチャン(^_-)-☆