快・不快に敏感になる

東京・西荻窪の治療院、てるこの部屋です。

今日は選挙ですね。
私もこれから行ってきます。

さて・・・

はるか昔、鍼灸学校に通っていた頃、
私にとっては神様みたいな先生がいました。
私が入学した学校は鍼灸学校の東大と言われ
有名臨床家の先生がキラ星のごとくいらしたんです。

いわゆる名人と言われる方はアクが強い方が
多いのです(偏見かな~(笑)が、
その先生はまるで空気のような方でした。
自分の意見を決して押し付けることがない
ただただ鍼灸の道に邁進している方でした。

ある日の授業で誰かがこんな質問をしました。
「どうしたらいい鍼灸師になれますか?」

すると、その先生は
快・不快の感覚に敏感になることかなぁ
と答えられました。

鍼灸は理論がカッチリしているので
ちょっとびっくりした記憶があります。
そういうお勉強じゃなくてって話でした。

例えば、
部屋に入ったらここは快か不快か・・
着る物でも、食べ物、飲み物、治療でも
あらゆるものを思考で判断せずに
心地いいか、心地よくないか
感じる癖をつけるといい、というお話でした。

その場面をふと思い出したのです。
(まったく、その通りだ)
(あの言葉の意味を当時はわからず、
 本当にえらい遠回りしちゃったな~(笑)
そんな思いがよぎりました。


これは何も治療家に限りません。
多くの方(人間だけね)が、
~すべきとか、~すべきじゃない、とか
思考優位で生きています。
感覚センサーを全く使っていないのです。
動物的な本能というか、智慧というか
そういうものを封じ込めてしまっているような。

そういう私も
まだまだセンサーを使えてないんですよ(笑)
「正しいか・間違ってるか」ではなく
「快・不快」をしっかり感じて
リアル世界を生きていこうと思っています。


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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。