物心ついてから勝つことばかり考えてきた。
プラスの出来事しか意味がないと思っていた。
しかし・・・
宇宙が私に用意してくれたのは
ひどい体験だった。
私は力の限り抵抗した。
どうしても負けることは嫌だった。
しかし、私は負けた。
完敗だった。
私は完全に諦めなければならなかった。
後になってわかったのは
その学びが私に不可欠だったということ。
私は自分を「力」だと思っていたのだ。
しかし、それは全くの勘違いだった。
「力」とは、
私を通して流れるものだった。
私はただのパイプ、あるいは器だった。
私には「力」は全くなかったのだ。
私に出来ることは
力がたっぷり流れるように汚れを取り去り、
パイプをいつも綺麗にしておくことぐらいだ。
私は「力」ではなかった。
その無力さを真に知るために
宇宙は私に負ける体験をさせた。
そして・・・
やっと私は委ねることをやり始めた。
委ねれば委ねるほど平安が現れ始めた。