諦めた人からうまくいく

からだ潜在意識を整えて、楽で自然に生きる!福井てるこです。

 

先日、悟りの道について書きました。ダイレクトパス(直接的に悟る方法)とプログレッシブパス(伝統的な修行などにより浄化して徐々に悟る方法)があります。それを圧力鍋系コトコト系と名付けました。アップした翌日、炊飯器に玄米を入れ過ぎて熱湯が噴き出してしまいました。圧力鍋が恐いと連呼していたからでしょうか?思考の現実化が早すぎて困ります。これからはこの能力を別のところに使います(笑)

そしてその日、目覚めたクライアントさんが予約でやってきて楽しいお話をしているうちに「圧力がかかる人は抵抗してるんじゃあないですか?」と!・・・たしかにそうですね、変化が恐くて変化に抵抗しているから爆発してしまうのです!誰かが圧力をかけてくるんじゃないんですよね。蓋が開かないようにギュッとしているのは自分自身なんです。

 

 

「私にはつける仮面がない」のA子さんも私が敬愛するHさんも爆発的に目覚めた方々はまるで運命に逆らうかのようにずっと抵抗していたようです。A子さんは「気づくのに15年もかかってしまった!」とおっしゃっていました。それだけ現実を受け入れていなかったんです。ああ、もっと早く手放しすれば良かったですね。いやいや私もそうなんですが、我慢が得意な頑張り屋さんは圧力鍋系になりがちかもしれません。

ちなみに私の夫は反対に諦めが良すぎるタイプです(もちろん何の修行もしません)。悪性脳腫瘍の手術後、仕事(自営の整骨院)も患者もすべてなくなってしまいました。ある時真っ暗の部屋で「う、う、う、、、」と泣いていたんです。私はかける言葉もありませんでした。すると「ありがとうございます。ありがとう。ありがとうございます、、、。」と言い出したのです。気でも狂ったのかと近づき尋ねると夫はこう言いました。「君にはこの光が見えないのかい?」

自分の胸に白い強い光が射しこんでいるというのです。そしてその光が「生き続けなさい」と言っているというのです。それから夫には、カエザルと名乗る鳥が現れ、度々アドバイスをしてくれるようになったのです、、、。まったくもって不思議な話ですが、夫は完全にコントロールを手放したのです。手放さざるを得なかったですが、気持ちの部分でも執着を捨てたのです。悪く言えば諦めが早いのですが、夫は今も生きていますし(同じような状態の悪性脳腫瘍の知り合いは多くが亡くなってしまいました)、働かなくても(働けないですが)ちゃんと食べていかれています(私が頑張っているので(笑)。

今の世の中は、自分さえ我慢すればいいんだとか自分が頑張れば何とかなるとか、、、そんなふうに生きている人が圧倒的でしょう。ある意味、諦めるより頑張るほうが簡単かもしれません。頑張るしか知らない人は頑張りをやめることが死ぬより怖いことなのだろうと思います。しかし、私の夫は元々の性格なのか諦めが異常に早かったのです。それがいいとか悪いとかの話ではないのですが、これからの時代は諦めたほうがうまくいくような気がします。そして諦めるのは決して弱いからではないと思っています。

それは諦めというより自分の運命の完全な受容です。頑張りや努力することも強さだとは思いますが、諦めにも強さがあるのです。違う種類の強さなのでしょう。。夫の脳腫瘍の主治医はハーバード大学にも留学していた秀才だそうですが、颯爽と活躍するその医師も強いけれど、ベッドの上でたんたんと自分の運命を受け入れる夫も強いのです。それぞれの体験なのです。だから、体験がやってきたら両手を広げて受け入れて大丈夫なのです。崖の際まで追い込まれたら、そこから飛び立って大丈夫なのです。鍋の蓋をギュッと閉じているのは自分ですからプシューッと少しずつ少しずつ開けてみませんか?案外美味しく炊き上がっていて、今がちょうど食べ頃かもしれません。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。