招待状を受け取りますか?
本当のあなたになる「招待状」です。
気安いものではないかもしれません。
よく考えて下さい。
喜びと同じ分だけ悲しみが
待っているかもしれません。
楽しさと同じ分だけ
落胆があるかもしれません。
どんな道のりか、何の保証もありませんが
それでも受け取りますか、という話です。
これを受け取ったら、
もう後戻りは出来ないでしょう。
少しずつ眠りから覚め、
一歩一歩歩き出すでしょう。
あなたという存在の核心へ・・・
ある人が、とても素敵な詩を
友人から送られたと話して下さいました。
何度も何度も読み返しては
涙してしまうのだとか・・・
何度も何度も支えられたと
おっしゃっていました。
なんと・・・
その詩を私にも転送して下さいました。
オーリア・マウンテン・ドリーマーの
詩で「ただ、それだけ」という本に
載っています。
かつて30代の頃、私もみんなの前で
この詩を朗読したことがあります。
私の転機ともなった詩でした。
偶然にも再会することが出来ました。
転送して下さった方は言いました。
「私の友人とか福井さんとか
なんとなく共通点があるような・・
そういう人はこの詩を知っているのね。」
それはわかりませんが、
きっとそのご友人も「真剣」に
生きている方だという気がします・・・
オーリアの詩はいろんな訳が
あって、これは転送して頂いたものとは
また別のものです。
オーリアはソーシャルワーカーでしたが、
シャーマンの修行をした人らしいです。
「The Invitation」
(誘い、招待)
オーリア・マウンテン・ドリーマー
あなたが何で生計を立てていようと、
わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
あなたが何で胸を痛めているか、
そしてあこがれとの出会いを
夢見る勇気を持っているかどうかだ。
あなたが何歳だろうと、
わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
あなたが愚か者に見えるのも
覚悟のうえで、
あえて愛を、夢を、生きるという
冒険をもとめるかどうかだ。
あなたの星座が何座だろうと、
わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
あなたがあなた自身の悲しみの中心に
触れたかどうか、
そして人生の裏切りによって
心を開かれたのか、
それとも縮あがり、さらなる苦痛を
恐れて心を閉ざしてしまったのかだ。
わたしの苦痛だろうと、
あなたの苦痛だろうとかまわない。
あなたが苦痛に耐えられるかどうか、
そして苦痛を隠したり、薄めたり、
取りつくろったりするために
じたばたせずにいられるのかどうか知りたい。
わたしの喜びだろうと、
あなたの喜びだろうとかまわない。
あなたが喜びとともにいられるか
どうか知りたい。
あなたが野生とともに踊り、
手足の先まで歓喜に満ちて、
わたしたちに用心せよ とか、
現実的になれとか、人間の限界を
思い出せなどと警告せずに
いられるかどうか知りたい。
あなたの話していることが
ほんとかどうか、わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
あなたが他人を落胆させることを
恐れずに、自分に正直になれるのかどうか
そして裏切ったと非難されても耐え、
自分自身の魂を
裏切らずにいられるかどうかだ。
あなたが誠実で、
それゆえに信頼できる人間なのか
どうか知りたい。
きれいでない日常的なもののなかに
美を見いだすことができるのかどうか、
そして自分の生の源は神の存在にあると
言えるのかどうか知りたい。
あなたが失敗に耐え、
湖の縁に立って銀色の月の呼びかけに
答えることができるのかどうか知りたい。
あなたがどこに住んでいようと、
どのくらい金を持っていようと、
わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
悲嘆と絶望の夜のあと、
疲れ果て、骨の髄まで打ちのめされて
それでも起きあがり、子供たちのために
せねばならぬことをなしうるかどうかだ。
あなたが何者なのか、
どうやってここに来たのか、
わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
わたしといっしょに炎の中心に立ち、
しりごみしないかどうかだ。
どこで、誰といっしょに、
何をあなたが学んだか、
わたしには興味はない。
知りたいのはむしろ、
ほかのすべてが崩壊したとき、
何があなたを内から支えるかだ。
ひとりぼっちでも平気かどうか、
そして孤独なときの自分を
ほんとうに好きかどうか知りたい。