『自分の内面への旅は、
深刻な人生の危機の結果として
始まることが多い・・・』
キャロライン・メイスはこう言っている。
そう・・・まったくその通り。
ピンチは、次の展開へのチャンスなんだ。
そしてそれこそが、恩寵なんだ。
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夫が悪性脳腫瘍の手術の後、
ICUに入っても、ひどいせん妄が続いた。
私は、ひたすら自分に言い聞かせた。
(これには、意味がある。
何か大きな意味がある・・・)
せん妄が続き、2週間も自分の名前が言えなかった時。
私の名前も忘れて、ただヨダレを垂らしていた時。
視野が欠け、半盲がわかった時。
病院内のポスターのひらがなも読めず、
小学1年生の計算もできなかった時。
階段を降りることもできなかった時。
(これには、意味がある。きっと意味がある・・)
そして、私は気付いた。
これまでの生活がたまたま平和だっただけ。
誰にでも突然こんなことが起こりうる。
自分だけじゃないんだ。
今、自分の番が回ってきただけなんだ。
・・・様々な考えで自分を慰めても、
その瞬間しかもたない安堵感。
答えを求めて、東へ西へ。
焦るとロクなことはありませんね。
抵抗しないで、今は「変化」の時が来たのだと、
思い切って身を任せてしまえば良かったのです。
ずいぶん、お金をドブに捨てました。
(おかげで、生活が苦しいです!)
『身体を変えられるだけの力を持つような
感情的・心理的変化を起こすくらいなら、
自分の癒しのプロセスを無意識に妨げてしまうと
いう人がたくさんいるくらい、
変化とは恐ろしいものなのだ』
『感情面を変える、気の面で変える。
そうすれば身体も変わるのである。
履歴が身体をつくっていくのだ。
治癒の保証はありえないが、変化のプロセスへと
飛び込んでいくことができれば、
その可能性を最大限に高めることだけは
確かなのである。』キャロライン・メイス
変化の中に自ら飛び込んでいくのは
怖いものです。
飛び込むのは、本人ですが
私はずっとついていきます。
私の鍼灸治療や催眠療法は
本質的だと自負しています。
向き合うのが怖いと感じる方もいらっしゃるかも。
小さな子が泣いているから飴をあげる・・
そんなごまかしではありません。
一時の慰めでもありません。
「人生いちばんの難所を
どうやって歩いていくか・・・」
それをサポートするのが私の仕事です。
