成功するのが、怖い人

分身療法(パーツセラピー)というのをやりました。
別名、副人格療法(サブパーソナリティー・セラピー)とも
会議室療法(ボードルーム・セラピー)ともいいます。


イメージの中の会議室に、クライアントの様々な側面を呼び出して
意見を言いあい、クライアントのために最高最善の策を考えていくという
面白い手法です。
年齢(幼児)退行や前世療法と違って、
激しい感情が湧きあがることは少ないです。
思考的というか、論理的な感じです。
しかし、思いもよらない言葉や意見が出てきます。
「成功するのをためらう自分がいて困っている」という
クライアントがいました。
これまでたくさん勉強をしたり、資格を取っていて、
それに見合う収入が欲しいが、どうも成功するのが怖いというような
感情があるという人です。
さっそく、そのクライアントのイメージの中の会議室に行きました。
がらんとした会議室にまず現れたのは、
胴の長ーい猫でした。
(ちなみにどんな格好で出てくるか、やってみないとわかりません。)
漫画チックな猫です。
まず、クライアントのために出てきて下さったことにお礼を言います。
そして「あなたは、クライアントのためにどんな役割をしているのか」と聞くと、
成功するのは怖いから、それを拒んでいると言いました。
成功すると、人生が終わってしまうから怖いと言うのです。
そう思う原因は何かと尋ねると、それは前世にあると言います。
ここで、前世に退行しても良かったのですが、
分身療法では、その「長ーい猫」さんに対抗する別の分身を呼び出します。
現れたのは、これまた漫画チックな3本のマーガレットのような花束でした。
「花」さんは、「長ーい猫」さんに言います。
「あなたは誤解しているよ。成功するのと、人生が終わるのとは何の関係もない。
まず、成功してごらんなさい。そしてどうなるか検証してごらんなさい。」
「花」さんは、深い叡智を漂わせています。
淡々と説得しています。
「長ーい猫」さんは、その話を聞いて恥ずかしげに小さくなりました。
困ったような恥ずかしそうな顔をしました。
完全に勘違いだったという感じです。
しかし、「花」さんはこう言います。
「恥ずかしがることはないよ、長ーい猫さん。誰にでも勘違いはある。
これからは、成功すると人生が終わるという間違った認識をやめて、
成功していきなさい。」
「花」さんには、威厳まで感じます。
こうして、成功するのが怖いという葛藤はなくなりました。
激しい感情の解放はないですが、
淡々と自分の様々な側面を統合していく分身療法(パーツセラピー)は
わかっているのに上手くいかない人や、葛藤の多い人にお勧めです。
そうそう、恋愛問題にもいいようです。
自分の中の本当の自分は、どうしたらいいか知っているのです。
その「落とし所」をうまーく探っていくのが催眠療法です。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。