不思議な体験

東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。

前回のブログにちょこっと書いた一瞥体験のことを患者さんからよく聞かれます。いちいち話すのも面倒なので(笑)書いてみようと思います。

あれは確か…2016年の春だったか初夏だったか、夫からこんなことを言われていました。「君は秋には変わるってさ。宇宙がそう言っています。」夫は2012年に悪性脳腫瘍になり、手術をし、その後遺症で認知が下がってしまいました。半盲になり、整骨院の仕事も辞めざるを得ませんでした。しかし、元々チャネリングのようなことが出来たのです(スケーターではない荒川靜さんという方から教えてもらったら一発で出来るようになってしまった!)。脳腫瘍の手術をしてからは聞こえるだけではなく見えるようにもなっていました。その夫がいろんなメッセージをくれていたのです。

夫の話はいつものことなので、そのまま気にも留めませんでした。確か…その年の7月にゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想合宿に参加したのです。これは私にとって大正解でした。とにかく秘儀としか言いようのないエネルギーの実在を体験しました。しかしこれといって実生活がどう変わったということもありませんでした。ただ私と会った多くの人がコテンと眠ってしまうという現象が続発しました。夫が言うには「君のエネルギーが変わったんだってさ」とのことでした。

そして…10月2日のことです(実はその2~3日前からなんだか身体が軽くなっていました)。朝起きるととにかく妙なんです。何も心配がないんです。どこをどう探しても心配がないんです。それがはっきりとわかったんです。

それまでの私は脳腫瘍で認知が下がり働けなくなった夫を抱え、人生のどん底にいました。毎朝目が覚めた瞬間に(ああ~、私の夫は病気なのだ。私は今日も頑張らなければならない)という強迫的な重さに圧し潰されそうだったんです。それが普通だったのに、その日はまるで違ったんです。

軽い…としか言いようがない感じ。何も考えが浮かばないんです。辛いことが全くない世界に行ってしまったようで、まるっきり探せないんです。ただただのんびりとした平和な感じしか見当たらないんです。

例えて言うならば(何もやることがない)(何も必要なことなどない)という感じでしょうか。その時思ったのは(今、腕が切断されても何とも思わないな)とか(一気に老婆になっても何でもないな)とか(全財産を失っても全く平気だな)そんな感じだったんです。

そうはいっても施術の予約はあったので、治療院に行って仕事をしてはきました。しかし、それだけなんです。唯一の趣味だった本を読む気が全くおきない、勉強をする必要性も全く感じない…それまでは成長しよう、上手くなろうと必死だったのが全くどうでもよくなってしまったんです。

いい悪い、善悪…そういったジャッジが消え失せてしまいました。その日、家に帰ると夫が言いました。「てるちゃん、宇宙がおめでとうって言ってるよ。ケーキを買ってお祝いしなくちゃね。」私の中身がガラッと変わってしまったことが夫にはわかっていたんです。

(どうなってもいい、どうでも何でもいい)というその不思議な状態は1か月間続きました。(これがアセンション(次元上昇)というヤツか、世界が変わったんだな)と思いましたが、どうやら私の周りの方々には起きていない様子でした。

しかし、1か月後なぜかそれまでの普通の状態に戻ってしまったんです。それは…重い、ひじょうに重い、苦しい状態でした。(そうか、今まで普通だと思っていた状態は地獄だったんだな。ああしなければいけない、こうしなければいけないと思い込み、自分で作った檻の中で大変な苦しみの中で必死に生きていたんだ)と理解したわけです。

理解はしたものの、苦しさに変わりはありませんでした。その現実の重さに耐えきれず、とにかく○○たいと思ってしまうのです。知り合いのセラピストたちの助けを借りて、マッサージやクリスタルのセラピーなどを受けて、どうにか生き続けました。そしてなんとか現実の重さに慣れていったのです。

どうしてそうなったんですか?とよく患者さんに聞かれます。自分でも全くわかりません。わからないけれど筋反射で尋ねていくと(そうなることになっていたから)でYESと出ます。単にそういうことみたいです。努力をしたからとか、瞑想をしたからとか、そういう類のことではなく、そう決まっていたということらしいです。

そして驚くことに、私は1か月を過ごした後自分では元に戻ってしまったと思っていましたが、そうではないということです。不安・心配・恐怖を動機として生きていないということです。それらは幻想でやすらぎだけが真実だと、ちゃんとわかっているということなんです。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。