あなたの変容のお手伝い!
問いかけと潜在意識のプロ、福井てるこです。
上の写真は、昨年の私の誕生日に夫からもらったカードです。下書きをしても綴りも日付も間違えていますね。仕方がないのです。2012年の夏、夫は悪性脳腫瘍を告知され手術し、それから高次脳機能障害になってしまいました。半盲になり、認知も下がり、仕事も出来なくなってしまったのです。
病気になる前からもいつもカードをくれていましたが、今回いつもと違うのは「コタ(夫の名前)&とうさん」とあることです。夫は目に見えない存在たちや亡くなった人と会話が出来るのです。なので、今回は亡くなった私の父からのメッセージも含めて書いてくれたのだそうです。「君のいつもいつもあったか~い心♡大事に表現してね」普通の言葉だけれど、夫の思いが伝わってきます。私もカードをあげたのですが、夫を喜ばせてあげようとしてたなぁ、私は作為的だったなぁ・・・夫のようにただただ素直に表現できないなぁ・・・
2012年に「このままだと余命3か月」と医師には言われましたが、手術をしてからもう7年目に入りました。最近、夫はこう言います。「僕が長生きしちゃっているのは、君の怒りと悲しみを解放するためなんだってさ。君は子どもの頃、貧しい家庭で育ち、アル中の父親や精神病の母親の下で辛い思いをしていただろ?だから、その時の怒りや悲しみや悔しさがいっぱいいっぱいあるんだってさ。それを吐き出すために、僕がこんなになって君に迷惑をかけて同じような辛さをまた体験して・・・忘れていたけれどしっかり溜め込んでいる怒りや悲しみを解放させているんだってさ。」「そして、僕がいろんな事が出来なくなったのは・・・君が持っている優しさを引き出すためなんだってさ。君は本当は優しい人なんだよ。」
う~ん・・・なるほどとしか言えない夫の発言です。そうかもしれない。そうとしか言えないような気がします。社会的には何も出来ない夫だけれど、目には見えない大きな仕事をしているのかもしれません。私が全面的に助けているようで、助けられているのは実は私のほうかもしれませんね。