東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。
昨年の大晦日(つまり、三日前ですね)、へこむことがありました。目標とさせて頂いている方(どう表現したらよいかわかりませんが、このような感覚が近いです)からメールがあり、厳しいご指摘を頂戴しました。
かなりショックを受けました。もちろん自分を完璧な人間などとは思っていませんが、自分なりには一生懸命やってきたつもりです。しかしまだまだ…でした。そして、一年の最後の最後に心を寄せて頂いて感謝しかございません。
私が歩いているのはこういう道です。嘘偽りの許されない道です。私の道は、自分の未熟さや傲慢さを目を見開いてしっかり見つめ、ちょっとずつでも修正し成長させていく道です。それをやり続けなければ、この仕事は出来ません。ご指摘の言葉を何度も噛みしめ、ピリッとした年越しでした。

上の絵は当院の玄関に飾ってある「身口意具足時輪曼陀羅」です。これはダライ・ラマ法王が灌頂の時に大きな砂絵で描かれるものです。過去の罪業を取り消す力があると言われています。
この身口意とは、仏教において人間の行いを形作る3つの要素「身(身体の行動)・口(発する言葉)・意(心で思うこと)」を指す言葉です。人間の行いを細かく分けると、まず心で思い、それが口に出したり文章などの表現になったりして、そして実際の立ち居振る舞いの行動になるというわけです。
大体において、疲れている方やストレスがいっぱいの方は身口意が一致していません。人前できちんとした振る舞いが出来て礼儀正しくても、他者への嫉妬や不平不満愚痴で心の中は真っ黒けという方もたくさんおられます(たぶん、大なり小なり人間は皆そんなものですが)。そういう方は本当のやすらぎや幸せを感じることは絶対に出来ません。きっと外側(行動・言葉)のことばかりに気が取られているからなのでしょう。内側(自分の本音)を無視してしまうのです。

かくいう私も年末クタクタでした。やっと休みに入って大晦日、大量の洗濯物をし、床を磨き上げました。そして、亡き主人の両親のお墓参りに行かせて頂きました。かなり遠い場所にあるのです。義弟夫婦の帰省に合わせなければ行けない場所です。自分としては、やるべきことをしっかりやれた満足感でいっぱいでした。しかし、それは外側だけだったんですね。
忙しさで心はやせ細っていました。行動や言葉はなんとか保っていましたが、やっつけ仕事だったかもしれません。本当の意味での感謝が出来ていなかったのです。仏教ではこういった身口意の不一致が自分への嘘になり、焦りやイライラ、罪悪感、不平不満愚痴の元になると言われています。こんなちょっとしたズレの積み重ねが病気を作ってしまうこともあります。

私はもちろんまだまだ未熟な人間です。修正点だらけです。でも少しずつでも成長していきます。これからは身口意に意識的になっていきます。(まずはやるべきことをやらなきゃ)とか(自分をこんな感じに見せなきゃ)ではなく、今自分にどんな思いがあるのか、どんな思いでいるのかに意識的になり、本当の心からの思いで表現、行動出来るようやってまいります。なので、優先順位をしっかり見極めます(丁寧であろうとするとたくさん出来ないはずです)。心にもないことはもちろん言いません。出来ない約束もしません。
身口意の一致…なかなか大変なことです。きっとズレては戻りズレては戻りでしょうが、今年はさらに意識的であることを意識します。こんな私ですが、よろしければどうぞ今年もお付き合いくださいませ。
