東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。
自律訓練法という言葉を聞いたことはありますか?これは簡単に言えば、心と身体のリラックス法です。これは1932年にドイツの精神科医ヨハネス・ハインリッヒ・シュルツが作り上げた心身医学的な治療技法です。私はこの自律訓練法を駒澤大学のケアセンターの8回コースで学びました。

シュルツは催眠を勉強していました。そして催眠状態の特徴がリラックス感、重たい感じ、温かい感じであることを発見し、それらの感覚を自分の暗示によって段階的に得ることを目指した技法を開発したのです。私は催眠療法士でもありますが、通常の催眠療法(ヒプノセラピー)はセラピストの働きかけによって行いますが、自律訓練法は実施方法が決まっているので一度習得すると自分で実施することが可能です。
<自律訓練法の効果>
・疲労回復
・イライラの沈静、気持ちの安定
・衝動的な行動が少なくなる
・痛みや心の苦痛の緩和
・緊張の緩和
<自律訓練法の特徴>
①客観的・科学的方法である(実際に生理的変化が生じる:心拍の減少、皮膚温の上昇、筋肉の弛緩、免疫系の変化)
②副作用が少ない(ただし、糖尿病、心臓疾患、統合失調症などの方は注意が必要)
③適応範囲が広い(学校、企業、スポーツなど)

私はこの自律訓練法をご希望があれば施術時間の中でお教えしています。インターネットで検索すればやり方はいくらでも出てくるのですが、自己流では少し難しいのです。初めての方は(これでいいのかな?)という疑いの気持ちが強いです。また私自身も勘違いしていたのですが、初めての方ほど身体を重く温かくしようと力んでしまうのです。実はこの頑張りとは真逆の「受動的注意集中」という態度がコツなのです。
自律訓練法は公式(決まった言葉)に基づいて行います。
背景公式 「気持ちが落ち着いている」
第一公式 「両腕が重たい」
第二公式 「両腕が温かい」
第三公式 「心臓が静かに規則正しく打っている」
第四公式 「楽に呼吸をしている」
第五公式 「お腹が温かい」
第六公式 「額が心地良く涼しい」

私は、簡単に出来る第二公式までお伝えしています。「重た~い」「温か~い」です。この重温感までしっかり出来れば、かなりリラックス出来ると感じています。自律訓練法、とても役立ちます。ご希望があればぜひお問合せくださいね。
