ありがたいこと・ありがたくないこと

東京・西荻窪の治療院、てるこの部屋です。

ふと思い出したことがありました。
治療院を始めて14年以上になりますが
最初の頃は治療予約のドタキャンがあると
すごいダメージをくらっていました。
(しょっちゅうドタキャンする方がいて
 当日2時間前とかに連絡が来るんです)

もう腹が立って腹が立って・・・
ものすごく丁寧な言い方で嫌味を言って
二度と来ないようにしてしまった患者様も
いらっしゃいます。

同業者に言わせれば
「ちゃんとキャンセル料貰えば
 損害ないじゃん。何が問題?」ということ
なんですが、そういうことじゃないんです。

お金の問題じゃないんです。
私の問題はひどく落ち込んでしまったり
強い感情に飲み込まれてしまうことでした。

なめられているような・・・
軽く見られているような・・・

強い怒りが湧き上がってくるのでした。
その患者様がどれだけひどい人か
心の中で罵倒しながら・・・

本当は・・・泣いていました。
おんおんおんおん泣いていました。

ドタキャンされると・・・
悲しかったんです。
ものすごく悲しかったんです。

(やっぱり、ダメなんだ・・・)
(私なんかダメなんだ・・・)
(どうせ、ダメなんだ・・・)

言葉にするとしたら上記のような言葉が
頭の中でぐるんぐるんしていたのです。
自分がペシャンコになった気分でした。

怒りの感情の下には
深い悲しみがあったのです。
その悲しみの感情
自己イメージと一緒になって
くっついていました。

実はこういう時、大チャンスなんです!
強い感情に飲み込まれている時、
視点が相手という外側に向きがちですが、
(そして、自分の正当性を主張したり
 メチャクチャに攻撃しがちですが・・)
そこを頑張ってヨッコラショと
静かに自分にベクトルを向けるんです。

怒りは本当の感情に蓋をしているものと
言われています。
その蓋の下にある、見るに堪えない
弱弱しいモノに目を向け、
本当は自分がなんと叫んでいるのか
それを聞いてあげるのです。

私はこうやって少しずつ少しずつ
自分が持っていた不要な信じ込み感情
手放してきました。
もし、昔たび重なるドタキャンがなければ
自分の中にある深い悲しみを解放する機会は
先延ばしになっていたかもしれません。

で、最近はドタキャンはないんです。
(そう、私の必要性がなくなったから!)

今では人生に時折現れる一見迷惑な方々は
私の不要なものを解放するために協力して
くれるボランティアさんと呼んでいます。
(つまりいい人でも悪い人でもなく
 ただの役割をやっているだけなんです)

人生に起こるあれこれは
ありがたいこととありがたくないことの
二つがあるように見えますが
本当はありがたいこと
一見ありがたくは見えないありがたいこと
あるのだと、私は思うのです~ (*^-^*)

成功や達成も素敵ですが
平和な人生を望むなら
自分の声を聴いてあげることです
目覚めのコーチング
少しずつ声が聴けるようになります

お気軽にお問い合わせください。

当日申込みは空きがあれば受け付けます。
その場合は必ず電話連絡をお願いします。

TEL:090ー4435ー9483

この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。