teruko 東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。
私はかつて、宇宙に向かって怒りをぶつけたことがありました。悪性脳腫瘍になり、認知が下がり働けなくなった夫を抱え、毎日休みなく必死に働いていたんです。怒りと悲しみの直線を行ったり来たりの日々でした。当時の私にはそれ以外の感情はありませんでした。そんなある日、夫が突然いなくなり必死に探しました。何をやってもうまくいかず、絶望したのです。その日私は荒れ狂い、指を突き立て声に出して宇宙に対して文句を言いました。
「宇宙！私は朝から晩まで一人で働いてヘトヘトなんだよ。それでもお金がないんだよ。宇宙！私は絶対あなたに愛されてないと思う！もし私があなたに愛されているんだったら今すぐその証拠を見せて！さもないと…」
たしかそんな言葉だったと思います。（さもないと、○んでやる！）と本気で思ったんです。もうどうなってもいいと本気で本気で思ったんです。
その3時間後のことです。荻窪の西友で買い物をして、買ったものを詰め込んでいると、なぜか顔を上げてしまったのです。目の前には父の日だか母の日だかのポスターがありました。私はその片隅のポストイットに急に吸い寄せられるように目がいったのです。そこにはこう書いてありました。
驚きました。震える手で写真を撮りました。私の放った文句に呼応するかのような答えがそこには書かれていたんです。20歳の時から精神世界や自己啓発などをやってきましたが、自分は本当のところ何もわかっていなかったんだなと思いました。
毎度おなじみの鉄板ネタを今回も披露したのは、豊かさについて迷子になっている方がまだまだ多いと感じているからです。豊かさとは、お金がある無しの経済的なことだけを意味しているのではありません。心の状態のことだと私は思うんです。「欠乏・不足」を真実だと信じているか、「充足」を真実だと信じているかなんです。
自分が豊かではないと思っている人は、欠乏や不足に焦点を当てがちです。一方、自分が豊かだと思っている人は充足に焦点を当てています。これは実際がどうであるかではなく、ものの見方や習慣、癖です。そういうものの見方をしているからこそ、実際の現実がそういうふうに創造されてしまうのです。だから、変えていけるのです。
私が思うに…豊かさと感謝はセットです。極論ですが、感謝が出来なければ豊かさを感じることは出来ません。豊かになったら感謝をするのではなく、感謝をするから豊かになるのです。現実は原因ではなく結果です。自分の心の状態・態度こそが原因なんです。
かつての私は感謝など全くしない、出来ない人間でした。だからこそ、あんなどん底の人生だったんだなと今なら理解出来ます。今は少しずつ感謝が出来るようになり、人生が軌道修正されてきました。感謝したからといってすぐには変わりませんが、ジワリジワリと変化しているのはわかります。物質的なものでは得られない深い満足感を感じることも多くなってきました。古臭いと思われるかもしれませんが、特に両親やご先祖様への感謝は絶大だと感じています。もし今、あなたが行き詰まりや空虚さを感じていたり、豊かさに程遠いと感じておられるなら、まずは身近なご家族への感謝をされるといいですよ。どういう理屈かはわかりませんが、その効果は本当に絶大です。