「努力」か「選択」か

東京・杉並・西荻窪の施術室、てるこの部屋です。

人生がどんどん良くなっていく「感謝」についてですが、このとっかかりに苦労する方が多いです。やり方というか心構えというか、そういったことをよく質問されます。

ほとんどの方は感謝(行)というのは頑張って努力を続けていくようなイメージかと思います。まぁ、行とは元々悟りに近づくためのものですからそんな印象になってしまいます。努力というと何かこう現在地から目的地に、果てしない遠い未来に向かっていくような距離感や時間が脳内に立ち現れますよね。やりたくない時もやらなきゃいけないような義務感やしんどさ、感情的な重さも感じます。

しかし、人生をより良くしていくための感謝は、行と行の間のほうが大事なんです。日常の四六時中どれだけ自分の意識に意識的になれるかで決まるんです。この感謝の極意は選択です。選択とは今この瞬間目の前にあるもののどちらかを選ぶかです。距離や時間はありません。より良い人生を生きたかったら、自分が選ぶことが出来ることを思い出し、意識的に感謝を決断することです。

昔「マトリックス」という映画がありましたね。主人公ネオは赤い薬(厳しい現実の中で目覚め、真実を知る)か青い薬(心地良い仮想現実に洗脳状態でい続ける)かの選択で、真実を知るほうを選択します。自分は救世主ではないのではないかと悩み、プレッシャーに押し潰されそうになります。しかし、彼は様々な方の助けを借り(在り方のアドバイスを受けたりして)自分が救世主ではないかと思い始め(今までの信念が緩み始め)、救世主であることを選択し、それになるのです。

私たちは皆自分のストーリーを持っています。私だったら(福井輝子という名前、61歳という年齢、女性である、未亡人である、鍼灸師である…など)の情報やそれに絡み合った数々のエピソードを前提に生きています。マトリックスの主人公ネオもそうでした。モーフィアスから「お前が救世主だ」と言われても、最初のうちは自分は単なるハッカーだとしか思えませんでした。

しかし、それらの情報の寄せ集めは思い込みのストーリーです。ストーリーがあれば難しいとか無理だとか努力しなければという思考が湧くのは当然です。そこで「選択」なのです。ストーリー(これが真実だと思っていること)をいったん脇に置き(無視して)今この瞬間に何を選ぶかなのです。

面白いことに、自我の解体で有名なあの「奇跡のコース」でも感情は愛か恐れかのどちらかしかないといっています。まるでコンピュータのように愛100%か恐れ100%かのどちらかを私たちは常時選択しているというのです。

感謝もそうなんです。感謝100%かそれ以外(これはまだ秘密です)100%かなんです。だからぼうーっとしてないで、意識的に感謝を選択していくのです。努力ではありません。努力が必要だと思えるなら、あなたはまだ自分という夢の中でぐっすり眠り込んでいるのです…。

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この記事を書いた人

福井てるこ

20代はプロの舞台俳優として全国を回り、33歳から鍼灸の道に入る。