「カルマ」とは、サンスクリット語で「原因と結果の法則」のことです。
それぞれの人のカルマの大きさは、
今現在の自分と、本当の自分(魂)の部分との距離だと言われています。
これを近づけていくには、エゴを少なくすること、
つまり恐怖心を少なくすることが大切なようです。
エゴとは、自分は周囲と分離されているという幻想から来る不安が
原因だと言われているからです。
また、カルマという負債を返済するには、4つの方法があるそうです。
①長い期間、たとえば何百年かかって、その人が許容できる範囲で
少しずつ支払う方法です。
②その場で支払う方法で、たとえば突然の事故にあったり、
病気などになったりします。
③良いことをして支払う方法です。たとえば、医者になって、自分が過去に
奪った命を、今たくさんの人の命を救うことで返す方法です。
④他の人のために、その人のカルマを共有する方法です。
これは、世界一のヒーラーと言われたダスカロスの教えから引用したものです。
ヴィパッサナー瞑想で知られる初期仏教でも、カルマ論は大事な部分です。
①②③については、同じように言われています。
他の人のカルマを共有するということについては、もう少し詳しく調べてみます。
カルマというと、ネガティブな使われ方をすることが多いですが、
もちろんポジティブなカルマもありますのでご安心下さい。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のカンダタを思い出していただければわかるでしょう。
また、ネガティブなカルマが時に解消されることがあるそうです。
これは神聖なる慈悲によるもので、どのようなメカニズムでそうなるのかは
人間には理解できないそうです。
しかし、絶対無限の存在は、私たちが決めてきた自分のレッスンを覚えたら
その残りのカルマを許してくれることがあるそうです。
(よっしゃ、頑張るぞ!)
私たちが今経験している辛いこと、苦しいことは、
私たちが覚えなければならないレッスンだそうです。
正しい認識や考え方ができるようになると、何百年も抱えてきた重い十字架を
軽くすることができると言います。
そして、自分の人生のシナリオライターになることもできる、と
ダスカロスは言っています。
ぶーぶー文句を言わず、他人のせいにもせず、
早く自分のレッスンを終えて、自由に人生を謳歌したいものですね。