目次
ヒプノセラピーとは?
ヒプノセラピーとは催眠療法のことです。
セラピストの穏やかな誘導によって十分にリラックスしていただきます。この状態がアルファ波やシータ波という脳波の状態で、ちょうど朝起きたばかりや、眠る直前の脳波の状態です。この状態をきちんと作り出すことによって、顕在意識(ふだん自覚している意識)と潜在意識(ふだん自覚できていない意識、過去の記憶、体や細胞の記憶)を繋ぎます。
ヒプノセラピーは意識を拡大させて、通常の範囲を超えて様々な情報をキャッチします。空間や時間の囚われも超えて、真の原因に辿り着きます。カウンセリングなどでは得られない深い変容が起こるのもヒプノセラピーの特長です。
顕在意識と潜在意識
私のヒプノセラピーは、まずじっくりお話を伺います。そして課題をご一緒に明確にしていきます。その際、催眠とはどういうものかということや、上手に入れるコツを十分ご理解していただくまで説明させていただいています。その上で時間をかけてゆったりと催眠に入れるようリラックスしていただきます。
年齢退行(今の人生の子ども時代に原因がある場合)、前世療法(過去世に原因がある場合)、癌や病気との対話や、クリスタルヒプノセラピー、悲嘆療法(亡くなった愛する方との対話)などの中から適切なものをご一緒に考えながら決めていきます。
ヒプノセラピーは、自分で自分の本当の力を引き出し、問題を解決し、成長し、願望を達成する「真に幸福になる」ためのオーダーメイドの心理療法です。
こんな方に…
- 自分を愛せるようになりたい
- 自分を信じられるようになりたい
- ネガティブな自分が嫌だ
- 毎日が退屈で疲れる
- 一歩踏み出すことが出来ない
- ごちゃごちゃの頭の中を整理したい
- 許せない人を許せるようになりたい
- 今、悩んでいることがある
- ずっと気になっていることがある
- 将来に不安がある
- もっと健康で溌溂と生きたい
- 体調不良をなんとかしたい
- 病気になった原因を知りたい
- 病気と対話をしてメッセージを受け取りたい
- 癌や難病への向き合い方を知りたい
- 癌や難病を軽減・良化させたい
- 落ち込みや不安をなんとかしたい
- あがり症を克服したい
- 緊張する癖を改善したい
- 職場に行くのが辛い
- 友達とうまくやれない
- 何のために生きているのかわからない
- 人生の目的を知りたい
- 家族の問題を解決したい
- 家系のカルマを軽減・解消したい
- 前世を見てみたい
- 気になる人との前世の関係を知りたい
- 願望実現したい
- 豊かさの感覚を知りたい
- 人生を好転させたい
- もっと楽に自然に生きたい
ここにないことでもお気軽にご相談下さい
催眠療法は
認められています
英国医師会は1955年に催眠療法を有効な治療法と認めています。また、米国医師会も1958年に有効な治療法と認めています。
日本でも医師が催眠療法を行うクリニックがいくつか出来ています。
*ヒプノセラピーは通常の医療行為に代わるものではなく、痛みや病気の診断を行うことではありません。精神科や心療内科にかかっておられる方、現在妊娠中の方は、主治医の許可がない限り、ヒプノセラピーはお受けできません。もしくは通院されていなくとも、当院がお受けすべきではないと判断した場合も同様です。
3つの条件
ヒプノセラピーの経験がない方の不安のトップは「自分は上手く催眠に入れるだろうか?」ということです。私もそう思っていましたからよくわかります。結論から申し上げますと、ほとんどの方が大丈夫です。よく言われることに、以下のような条件があります。
- イメージ力があること (普通の方はあります。例えば目を開いていても、ご両親の顔はイメージ出来ますよね?なんとなくでもイメージ出来れば大丈夫です)
- 集中力があること (これも普通の集中力で大丈夫です。ただし、風邪をひいていて咳が止まらない方や、痛みなどが強すぎて集中できない方はご無理かもしれません。また、薬の副作用などで著しく集中力が低下している場合も同様です。体調が万全になってからをお勧めします)
- 本人が積極的に催眠を受けたいと思っていること (癌患者さんなどの場合は、ご家族がやらせたいとお申し込みされる場合があります。それでもご本人のやる気があれば可能ですが、そうでない場合は効果はあまり期待できないかもしれません)
クリスタルヒプノセラピー
2020年、私はヒプノセラピーの新たな可能性を求めてクリスタルを使う技法を学びました。それはクリスティーナ・E・ハイーハーディーが開発した「クリスタル・リモート・ビューイング」というものです。
身体の周囲や身体のチャクラ上にクリスタルを配置し、その高い周波数でグリッドを創り、重い肉体では見えづらかったものを鮮明にする手法です。これは記憶を辿るというよりも無限の存在であるスピリットに旅をさせる感覚です。以前は見えなかったけれど、この手法で複数の過去世がはっきりと見えたという方もいらっしゃいます。私は特にご自分のハイヤーセルフ(高次の自己)としっかり繋がり、自信を持って生きたい方にお勧めしています。
実はこのクリスタルを使う手法はリモート・ビューイングだけではなく「レトリーバル(魂の救出)」でハイヤーセルフと繋がる時も行っていました。以前学んでいた星海ケン氏のワークショップでは、誘導瞑想で変性意識状態になります。そこで過去世の自分や罪悪感や後悔等で囚われ光に帰れなくなった存在たちを助けます。それには見える・感じることが重要ですが、これはハートチャクラとサードアイが開いていることが必須であると言われました。それを開くのがクリスタルなのです。
また、シュタイナー医学も学ばれた自然療法医師石川眞樹夫先生の講義でも「この地球でいちばん進化したものは石である」と教わりました。その中でも特にクリスタルは特別な力があるように感じています。
私はリモート・ビューイング(遠隔透視)ではなく、通常のヒプノセラピーを行うことを思いつきました。本来のリモート・ビューイングは比較的浅い催眠状態ですが、私はこれを深い催眠状態で行います。
このクリスタルヒプノの利点は、
★過去世での愛する人たちとの関係を発見し、行動と思考パターンの理解を深める
★他の時間や場所、時代で保有していた知識やギフトを今の自分にダウンロードする
★古い思考パターンがどこで作られたのか理解し、恐れなどの自動反応を取り除く
★ハイヤーセルフ、ガイド、ヘルパーなどとコンタクトを取り、ガイダンスをもらう
★多次元や他空間にいるスピリットとコミュニケーションを取る
★現在の魂の目的を明確化する
★自分の今世、もしくは次、そして可能性のある未来を見る
★他の惑星や銀河、地球の他の場所を訪問する、などです。
さあ、本当のあなたと出会う旅に出発しましょう!
癌と催眠療法
病院がやらない・できない3つのことを目指しています。
- 癌になった本当の原因を知り、癌のメッセージを受け取り、癌の目的を理解すること。
- 不安、心配、恐怖を軽減・解消させること。
- 健康になったイメージ・実感を潜在意識の力で心と身体に定着させること。
癌は体だけの問題ではありません。東洋医学では「心身一如」と言いますが、心と体は切り離せません。ストレスや生き方、家族関係などの問題を無視して対症療法を行っても再発するかもしれません。真の原因をつかむことが健康への近道です。
そして、癌は不運なことでも悪者でもありません。自分の本質を生きるために変容を迫っているのです。癌の目的を知り、それを生きることが癌の真の意味だと私は考えています。
また、不安・心配・恐怖は免疫力を下げます。どんな気分・感情で毎日を過ごすかで大きく予後が違ってくるとサイモントン医師も認めています。 催眠療法は、健康なイメージ・実感を毎日の生活に落とし込みます。効果的な態度や新しい習慣の上書きが鍵です。
実際の催眠療法の様子
(十分リラックスして催眠に入ってもらう)
夫の頭部の病巣に向かって語りかけました
こんにちは、グリオーマくん。
えっ、僕、グリオーマっていうの?(初めて名前を聞いたという感じ)
えっ、あなたは自分が誰だかわからないの?
うん、僕、自分の名前は知らないよ。人間がそう呼んでいるだけじゃないかな。(困惑した様子)
君みたいな細胞は、他にたくさんいるのかな?
う~ん、わからない・・・(探している様子)
あっ、いた!変な顔したやつだよね!いるいる、このへんは15個くらいいるよ。
変な顔なんだ?
そう、顔が変になっているんだよ。
なんで変化したの?
僕たちは、細かいものが嫌いなんだ。
細かいものって何?
・・・・・・
人工甘味料とか、食品添加物とか?
そうそう、そういうのが入ってくると、なんだかイライラするんだ。
そうかぁ、いっぱい取らせてしまったね。ごめんね。グリオーマくん。ゆるしてね。
こんな感じです。夫は割合簡単に催眠状態に入れるので、何回もセッションをしました。
ある時夫が、「グリオくん(夫はグリオーマを、詰襟を着た少しグレかかった中学生のイメージで見ていました)がいなくなった。サヨナラって寂しそうな後ろ姿が見えた。」というのです。
またまた、冗談ばっかり!と思いましたが、夫は冗談を言う人ではありません。
本当にグリオくんは、自然の中へと消えていってくれたのです(実際に突然溺死するまでの8年間再発しませんでした)。
「君がいると、夫は死んじゃうんだ。自然のエネルギーの中へ帰ってくれないかなぁ?」とお願いしたからかもしれません。本当は怖いものではなくて、聞きわけのいい子だったのです。
彼を変化させてしまった原因の一つに人工甘味料や食品添加物があったようです。だとしたら、グリオくんは被害者だったのですね。「ごめんね、グリオくん、これからは身体に良い物を食べるからね!」
あるヒーラーの方にこんな話をうかがったことがあります。
「がん細胞は不良息子なんだよ。体は親だ。親が言ってることとやってることが違ったり、不規則な食事や生活を続けると、それに順応(適応)するために、子供である通常の細胞が、がん細胞に変化して(不良になって)しまうんだよ。だから、子供を叱ったり正そうとする前に、まず親である肉体環境を変えなきゃいけないんだよ。良い食べ物や休養、睡眠、言行一致。そうしなきゃ、子供は不良から立ち直らないよ。グレた息子を一方的に切ったり焼いたりしたら、余計極悪のヤクザになっていくだろう?」
まさしくそうですね。子供(がん細胞)の言い分を聞いてあげるのが先決ですね。
ヒプノセラピーを
上手に受けるコツ
1. イメージとして出てきたものは、どんなことでも言葉に出して伝えて下さい
ぼんやりとしたイメージでも、言葉に出すことで認識され記憶にも残りやすくなります。催眠状態はちゃんと意識はありますので「これは自分が作り出した物語じゃないか?」「昔読んだ本のの影響じゃないか?」と思うことがありますが、潜在意識があなたに伝えたいことを何らかのイメージを使って見せてくれているのだなと思って、身をまかせて下さい。
また「今は理解できない」と思うことでも、後からわかるようになることも多いので、どんなことでも感じたこと・見えたことを言葉に出して残しておくことをお勧めします。
2.話したくないことは話さなくて大丈夫
もし「これは話したくない」また「セラピストには伝えたくないけど、自分はもう少し味わっていたいな」と思った時は遠慮なくそうおっしゃって下さい。
催眠状態にあっても100%自由意思で自分のセラピーを進めることができますのでご安心下さい。
3.思考が働いてきたら?
「こんなことを言ったら変だと思われるから、こう言っておこうかな?」「本当はこうしたいけど、こうすべきだろうな」というように思考が働いてきたら、 最初に感じた直感の方を優先して下さい。
潜在意識はいつでも「必要なこと」と「したいこと」が一致しています。あなたの潜在意識を信頼して下さい。
4.途中でトイレに行きたくなったら?
トイレに行きたくなったり、のどが渇いたりしたら遠慮なくおっしゃって下さい。戻ったら続きから催眠療法を再開できますので安心して下さい。
5.リラックスすることがコツ
楽な服装で、身をまかせるのがいちばんのコツです。我慢するのは禁物です。
料金表
ヒプノセラピー(催眠療法)
スタンダード!催眠状態になることにより容易に潜在意識と繋がることが出来ます。今生の幼児期や過去世に退行して、様々な問題の原因を突き止め解放していきます。また、ハイヤーセルフ(高次の自己)のメッセージを受け取り、今生の目的を知ります。
オンライン(ZOOM・メッセンジャー)を使ったヒプノもご相談ください。
- 初回:30,000円(3時間)
- 2回目以降:25,000円(3時間)
癌や病気と対話する催眠療法
お勧め!癌細胞や病気を作り出した存在(エネルギー)に出会い、対話をします。また、ボディスキャンをしたり、色を使ったりして癒していきます。これはご自分でも出来るようになるでしょう。自己治癒力を高めるヒントを得るために、内なる医師を呼び出すことも出来ます。
- 初回:30,000円(3時間)
- 2回目以降:25,000円(3時間)
クリスタルヒプノセラピー
一押し!身体の周囲とチャクラ上にクリスタルを配置し、周波数を上がて、潜在意識と繋がりやすくします。展開がよりスピーディで鮮明になる方が多いです。過去世で持っていた才能や能力を現在の自分に転送したり、宇宙由来の魂やハイヤーセルフと繋がり対話したり、自由にスピリットに旅をさせるヒプノセラピーです。
- 初回:30,000円(3時間)
- 2回目以降:25,000円(3時間)
悲嘆療法(グリーフ・セラピー)
あの人に会いたい!亡くなった愛する方の魂・イメージ・エネルギーを呼び出し、未完了の思いを完了させます。大切な方との死別後の空虚感がなかなか抜けない方などにお勧めです。
- 初回:30,000円(3時間)
- 2回目以降:25,000円(3時間)
病は自分で作り自分で癒す
夫も私も国家資格の医療従事者です。それぞれ自分の治療院を持ち、健康だけは自信があった私たちに、癌というまさかの出来事が起こりました。「病気は自分で作り、自分で癒す」これは25年以上前に夫の整骨院のパンフレットに書いたメッセージです。私たちは、これを自ら証明することになるとは夢にも思っていませんでした。これは夫の記録を元に、私(福井てるこ)が記したものです。
癌が見つかったきっかけ
始まりは白馬鑓でした。2012年の8月、僕はかねてよりの念願だった「白馬鑓温泉小屋」に行きました。標高2100mの白馬鑓ヶ岳の中腹にある天空の温泉です。登るのに4時間はかかります。その途中、山には慣れているはずの僕が足を滑らせ、大きな岩に頭を打ち付けてしまったのです。やばい!と思いましたが、額に傷を負っただけで済んだようです。
温泉を楽しみ下山すると、妻が傷を見つけ、「硬膜下血腫になっているとたいへんだから、○○脳外科で見てもらって。」と言うのです。僕自身も気になっていたので、さっそく近所の懇意にしている脳外科に行きました。MRIを撮ってもらうと、なぜだか慌てた様子で「撮り直しをします」というのです。あれ?なんだかおかしいな?胸がざわざわしました。
医師は「青天の霹靂です」と言いました。「すぐ、大きなところでMRIを撮ってきて下さい」「脳幹部に、良性の腫瘍があります」と。これは大変なことになったかもしれない・・・その予感は残念ながら当ってしまいました。
より正確なMRI画像で再度診察を受けました。「大丈夫だと思う、大丈夫だと思う…」医師は、僕たち夫婦ではなく、自分自身に言い聞かせているようでした。もちろん後で考えれば、良性というのは嘘だったのです。どんな脳外科医でも、画像を見ただけでアウトだとわかります。神経膠腫(グリオーマ)、完治無しとも言われる脳に染み込むタイプの悪性脳腫瘍でした。
3ヶ月でホスピス!?
日本でいちばん手術件数の多い大学病院を紹介して頂き、慎重に検査を進めました。2回目の診察の時「このままでは、3カ月でホスピスです。完治は難しい、どれだけ延命できるか、です」とはっきり言われました。手術で認知症になること、失明すること、他人の気持ちもわからなくなり、妻のこともわからなくなること、など数々の怖ろしい説明は自分の理解の許容範囲を完全に越えてしまいました。一体、どうやって病院から家までたどり着いたかも思い出せません。
日頃から「病気は自分で作り、自分で癒す」と公言していた僕ですが、命の期限を切られ、医師から言われるままに手術をすることになりました。「もう、自分の命は自分のものではなくなった。自分の命はあの医師の手に完全に渡ってしまったのだ、、、」絶望感に押し潰されそうでした。
手術後はひどい状態が続き、自分の名前も妻の名前も思い出せず、言えず、おむつの生活になりました。たくさんの管につながれ、自分が一体何をしているのか、何故病院にいるのかもわからない状態でした。放射線治療も始まり、顔が別人のように腫れ上がり、食欲も低下しました。地獄のような3カ月の入院生活でした。妻にはたいへんな心配・迷惑をかけました。泣かない日はなかったと言っていました。
様々な代替療法、民間療法、健康法
僕たち夫婦には子どもがいません。こんなに早く妻を一人残して死ぬわけにはいきません。僕はあらゆることを試しました。妻の鍼灸治療、びわの葉温灸、食事療法、飲尿療法、親族からの差し入れのサプリメントや霊芝などの栄養補助食品、またTM瞑想や呼吸法、気功、ヒーリング、フラワーエッセンス、、、とにかくいいと言われるものは何でも試してみました。そうした数々の手当ては、どれも少しは効果があったようです。
その中でも、いちばん手ごたえを感じたのが、ヒプノセラピー(催眠療法)です。若い頃から瞑想などをし、能力開発に興味を持っていたので、潜在意識の力には一目置いていました。サイモントン療法の書籍もずっと昔から読んでいて、「自然治癒力」は誰の体にもあり、それを発動させられるか否かが「癌の自然退縮」の鍵だということは理解していました。
初めてのヒプノセラピー体験
ベテランのヒプノセラピストの誘導で、すぐ催眠状態に入りました。僕は深い森を歩いていきました。はっきりと見えるのです。いや、感じるといったほうがいいでしょうか。ジャングルのような植物の生い茂った道なき道を歩いていく感触がはっきりとあるのです。湿った空気、音なき音、植物のむんとした濃い匂い。歩いて歩いて歩き続けました。途中、トカゲのような、小さな爬虫類たちにたくさん遭遇しました。
少し開けた場所に出ると、大きな岩がありました。そして、何とそこには磔(はりつけ)になった父がいたのです。父は、作業服姿でした。若い頃、土木の仕事で成功を収めた父の姿でした。しかし、磔にされてしばらく時間が経っていたようです。父の体は、干からびていました。
夢のような、夢よりもはっきりとすべての実感があるヒプノセラピーの中で、僕は納得しました。父は頑固で横柄で、怒りや罵声で人様をコントロールする性格でした。その怒りの性格は、直そうとしても直せなかった僕の性格でもあったのです。あの感情が悪性脳腫瘍を作ったのだな、そう感じたのです。そして父の干からびた亡骸を見て、もう自分の中の父のような部分はなくなったのだなとわかりました。
妻の催眠療法で感情を解放する
ヒプノセラピーは、体験してみなければ決してわからないものです。こんなにはっきりと実感があるものとは思っていませんでした。その後、妻は3人もの先生に師事しヒプノセラピーを習得し、僕にたびたびセッションをしてくれました。
ヒプノセラピーは、意識の深い部分にまで容易に入っていけます。怒りの感情の下に、悲しみの感情があり、悲しみの感情の下に無力感がありました。感情は、まるで地層のようにはっきりと積み重なっているのです。しっかりと感じつくさなければ、その下の感情に入っていけないのです。大元の土台の部分まで探ることも大切な作業でした。赤ん坊の時の事故が元で障害者(片麻痺)になってしまった僕は、自分の体に不満足で自分の体が大嫌いでした。消えてしまいたい、生きていたくない・・・そんな気持ちを長く持ち続けていたことも、悪性脳腫瘍の原因の一つだったとわかりました。
また、癌が発見される2年前に詐欺に遭いました。幸い弁護士を立て解決しましたが、半年間も激しい怒りや騙された後悔の念で苦しみました。今では、この感情の滞りも癌になった一因だと理解しています。
催眠療法で癌の本当の意味を知る「僕を癒したのは癌?!」
抑え込んできた感情を、ヒプノセラピーにより緩め、解放しました。結局、僕が許せなかったのは、他人ではなく自分自身だったのです。事実や記憶は変わらないけれど、感情を味わい、認め、緩めたり解放したりすることで心が癒されるのです。自分には価値があるんだ、健康になっていいんだ、自分は生きていていいんだ・・・抑え込んできた否定的なものを解放すると、自分への温かな愛情やいたわりや優しさが自然と湧き上がってきました。
妻によるヒプノセラピーで、生き方・在り方が大きく変わりました。若い頃は哲学や心理学にのめり込み、なんとか駄目な自分を変えようと努力してきました。しかし、癌という体験こそが、自分の苦しい人生を癒す最良のものであったのです。これなくしては、僕の人生は中途半端に終わるところでした。
そういう意味で、まさにサイモントン医師の言う通り、「癌は、愛あるメッセンジャー」です。僕を苦しめるかのように見えた癌は、僕を救いに来てくれたのです。癌が贈り物であるという認識にまでつなげてくれた妻の愛に応えて、よりいっそう自分を愛し人生を楽しんでいきたいと思っています。
癌は自分にしか癒せない
療養で半年暮らした沖縄の県立病院の脳外科の医師には「完全に治っている。再発もないだろう」という驚きの言葉も頂いています。しかし、手術をした東京の大学病院の主治医からは「再発はしていない。長期生存の可能性が出てきた」としか言われていませんが・・・。もちろん今もしっかり経過観察は続けています。そして、これからどんな状態になっても大丈夫だと思っています。
いつでも自分に正直になり、心の奥底までしっかり見つめることです。
表面では健康になりたいと言いつつも、深い意識では自分を愛していなかったり、もう人生を終わりにしたいなどと自分をボロ雑巾のように扱っている人もいます。頭(考え、言葉)と心(意識、感情)の不一致に早く気付き、一致させましょう。顕在意識と潜在意識を一致させれば、自分の中の「自然治癒力」が発揮されます。健康に向かうためには何かをしたり食べたり入れることよりも、「自然治癒力」のパイプを詰まらせている古い否定的な観念や感情を一掃すること・取り除くことが先決だと思います。
そして、自分に「治ってよし!健康になってよし!」という許可を与えるのです。それができるのは自分だけです。医者が許可を与えてくれるのではありません。そしてこれまでの自分のすべてを許すのです。これが鍵です。「病気は自分で作り、自分で癒す」それは本当でした。問題と答えは同じ一つの物の側面なのです。解決策は自分が持っているのです。まず、意識を内側に向けて自分の心と向きあうことが健康への最短の道だと、僕は確信しています。
*夫は8年間脳腫瘍の再発もなく、私の亡くなった父の許可(夫はチャネリングが出来ました)が下りた翌日、風呂で眠るように亡くなりました。2020年8月2日のことです。痛み苦しみなく、楽に肉体から離れました。
私は夫の生き方、そして死に方を通して目覚め、愛と感謝の意識を開くことが出来ました。これは夫の移行のブログ記事「夫が旅立ちました。」です。よろしければお読みくださいませ。そして亡くなって1か月後の9月2日に友人のチャネラーを通してやってきた夫のメッセージのブログ記事「夫からのメッセージ」です。
生前の夫は病気で仕事を失い、認知も下がってしまい、社会的な成功とは程遠い人生でしたが、魂的には素晴らしい飛躍を遂げました。それこそが夫の今生の目的だったようです。執着や自我的な愛を超えた、高い意識レベルからのメッセージです。ここに私たちが目指すすべてが説明されていると思っています。よろしければどうぞお読みくださいませ。